2019年 クシタニ 新作 秋冬ウェア GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)の紹介! レビュー【ブログ】





GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)は、2019年からラインアップに追加された防寒インナージャケットのモデルのうちの1つです。

しかし実は、2018年から防寒テキスタイルジャケットのインナージャケットとして、セット販売されていました。

今回はそれが単体で販売された形です。

もともとは、クシタニのフラグシップ防寒ジャケットのALOFT JACKET(アロフトジャケット)の付属インナージャケットでした。

2019年の今年は、

●ALOFT JACKET(アロフトジャケット)

●WINTER WILL JACKET(ウィンターウィルジャケット)

の同梱インナージャケットとして設定されています。

昨年、このインナージャケットは、単体でもすごく暖かい!と非常に話題なっていました。

その声を受けて、今年はインナージャケット単体でも販売されることになったのでしょう。

今回は2019年、秋冬新作のGRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)を紹介したいと思います。

KUSHITANI(クシタニ) GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)

KUSHITANI(クシタニ) GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)の基本情報

■素材:〈表〉ナイロン100%

〈中綿〉グレーダックダウン70%,フェザー30%

〈裏〉ポリエステル100%

■仕様:プロテクターパッド装着不可

■カラー:ブラック

■サイズ:S、M、L、LL、XL

■価格:24,000円(+税)

=====メーカー説明=====

ミッドレイヤーとして活躍する暖かく、軽い着心地のダウンジャケット。フロントファスナーをサイドにオフセットし、メインジャケットのファスナーとの干渉や首へのストレスを低減。裾はスピンドルで調整し、防風性を高めることができます。KUSHITANI CONNECTIONにより両袖口と襟後部でメインジャケットとコネクトできます。脱いだ際に見える背中内側のロゴがさりげないポイントです。保温力の高いダウン70%,フェザー30%が体温を維持してくれます。

出典:KUSHITANI OFFICIAL HP




KUSHITANI(クシタニ) GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)の昨年からの変更点

デザインが若干変更されました。

ダウンジャケットとしての保温力には昨年のモデルと同等です。

ですので昨年のモデルをすでに所持されている方は、新たに購入する必要はないでしょう。

KUSHITANI(クシタニ) DOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)との違い

クシタニの2019年、秋冬の中綿入インナージャケットは現在以下の3種類がラインアップされています。

・GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド) 

価格:24,000円(+税)

・DOWN LIKE MID(ダウンライクミッド) 

価格:20,000円(+税)

今回はDOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)を紹介したいと思います。 DOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)は、2019年からラインアップに追加されたインナージャケットのモデルです。 2018年から防寒テキスタイルジャケットのインナージャケットとして、セット販売されてはいました。

・WHITEGOOSE DOWN JACKET(ホワイトグースダウンジャケット)

価格:28,000円(+税)

今回紹介するGRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)は、DOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)と見た目が全く一緒です。

見ただけでは判別が付きません。

しかし封入されている中綿には大きな違いがあります。

GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)はダウンジャケット、

DOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)は化繊(化学繊維)ジャケットです。

GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)の方が高価格なのはダウンを使用しているためです。

正直防寒着としての保温力には、両者にあまり差はありませんが、ダウンと化繊の違いにより、特定のシチュエーションでは差が出てきます。




ダウンと化繊の違いとは?保温や重さ、携行性などが異なる

ダウンと化繊にはそれぞれにメリット、デメリットがあります。

ダウンのメリット

●小さくでき持ち運びに便利

ダウンの最大のメリットの1つです。

ダウンには高い復元力があるので、小さく詰めても、もとの形に戻すことができます。

ただし、復元可能なダウンジャケットは、大体がダウン90%以上、フェザー10%以下です。

ではGRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)のダウン比率はどうなのか?

GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)の比率は

ダウン70%

フェザー30%

です。

そのため「空気を抜いて小さく圧縮する」ことができません

携行するにもそれなりの荷物になってしまいます。

フェザーの比率が高いことが、小さくすることができない原因なのです。

フェザーには羽軸がついていて、フェザーの比率が高いと、無理やり小さくした場合に羽軸が折れて復元不能になってしまう場合があります。

ですので、このダウンジャケットを無理やり小さくすることはやめましょう。

もし携行性を重視するならWHITEGOOSE DOWN JACKET(ホワイトグースダウンジャケット)がオススメです。

WHITEGOOSE DOWN JACKET(ホワイトグースダウンジャケット)は

ダウン90%、フェザー10%なので、圧縮してスタッフサックに入れて携行することができます。

●同じ重さ(比重)なら化繊よりも暖かい。

ダウンは化繊と比較した場合、同じ重量(比重)ならダウンのほうが保温力が高い傾向にあります。

これはダウンの方がかさ高があり、より多くの空気を蓄えることができるからです。

●同じ保温力なら化繊よりも軽い

化繊でダウンと同じ保温力を得ようとする場合、より多くの中綿が必要になります。

そのため同程度の保温力の場合、基本的にはダウンジャケットのほうが軽く、

化繊ジャケットのほうが重たいです。

ダウンであるGRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)は、化繊であるDOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)とほぼ同等の保温力です。

そのためGRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)はDOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)よりも軽量です。

●吸湿放湿性に優れる

ダウンは天然素材のため、吸湿放湿性に優れています。

暑くなり過ぎた場合は、余計な熱を排出することができ、常にそのダウンの質や量にあった

暖かさをキープすることができます。




化繊のメリット

●濡れても保温力が低下しづらい

化繊ジャケットの最大のメリットの1つです。

ダウンジャケットには濡れると保温力を維持できないというデメリットがあります

。羽がしぼんでしまうためです。

雨などはもちろんですが、汗をかき過ぎた場合でも、保温性の低下は起こりえます。

一方で化繊は濡れてもロフト(かさ高)を維持することができます。

そのため雨や汗によってジャケットが濡れても保温性が落ちることはありませんし、汗冷えもしにくいです。

●ダウンと比べると値段が安い

天然素材の羽毛と違って、化学繊維なので工場にて量産することができます。

そのため羽毛よりは安価です。

●ダウンよりも耐久性、保管性に優れる

ダウンは天然素材なので手入れや保管には気を使います。

クリーニングの仕方を間違えたり、多湿な環境で保管し続けるとロフト(かさ高)が戻らなくなってしまう場合があります。

一方化繊ジャケットはダウンよりも耐久性に優れており、手入れや保管も楽です。

面倒なことが苦手な方には化繊のほうがいいですね。

●透湿性に優れる

化繊は透湿性に優れます。

素材が水分を保持しにくいため、汗をかいたとしても、素材が濡れることがありません。

そのため保温力が低下しづらいです。




グレーダックダウンとは

ダウンにはいくつか種類があります。

主にグース(ガチョウ)とダック(アヒル)に大別されます。

このインナージャケットはグレーダックダウンというダックのダウンを使用しています。

グレーとは灰色の意味なので、灰色のアヒルの羽毛ということになります。

保温性ではグレーもホワイトも同等ですが、グースとダックでは大体の場合において、品質や保温性においてグースの方に軍配が上がります。

グレーダックダウンのメリット

●グースに比べると価格が比較的安価

基本的には羽毛の品質面でグースよりも劣るので、グースダウンよりも安価で手に入れることができます。

●ダウンパワーは、ものによっては、グースダウンよりも勝る場合もある

ダウンパワーとは簡単にいってしまうとふわふわ感のことで、高ければ高いほど保温性も高いです。

これがものによってはグースダウンを上回る場合があります。

ただし、クシタニのグレーダックダウンジャケットのグースダウンのダウンパワーが公表されていないので、それに該当するかは残念ながらわかりません。

グレーダックダウンのデメリット

●ダウンボールがグースに比べて小さい。

ダウンボールがグースに比べて小さいため、基本的には保温力はグースよりも劣ります。

そのためグースと同じ保温力を得るためにはより多くの羽毛を詰めなければならず、重量がましてしまいます。

●ダックが雑食のため、臭いやすい

グースは草食、ダックは雑食です。

グースは肉を食べることもあるため、グース自体の臭いがダックに比べて強いです。

そのため、羽毛もグースよりもダックの方が動物臭がしやすいです。

●3年から4年程度でダウンボールが崩壊する可能性が高い

基本的にはグースダウンに比べてダックダウンのほうが寿命が短い傾向にあります。

グースダウン……10年以上

ダックダウン……3、4年程度

どういうことかというと、ダックダウンのダウンボールが壊れやすく、だいたい上記の年数で崩壊が始まります。

ダウンボールが壊れた場合は、ロフト(かさ高)が失われてしまうので、本来の保温力を維持できなくなってしまいます。




KUSHITANI(クシタニ) GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)のダウンとフェザーの比率

●なぜ7:3なのか

グレーダックダウンのダウンとフェザーの比率は

ダウン70%、フェザー30%です。

優れたダウンというのは一般的にはダウン90%以上、フェザー10%以下

の比率だと言われています。

ではなぜクシタニはダウンとフェザーの比率を7:3にしたのでしょうか。

それはあえてダウンの比率を下げることで、人肌に近い温度を保ち続けるためだそうです。

もちろん比率を7:3にしたことによるデメリットもあります。

・ダウンジャケットの重量が重くなる

・ふわふわ感が少なくなる

・空気を抜いて圧縮できなくなる

デメリット結構多いですね……

これらのデメリットが気になる方は、ホワイトグースダウンジャケットの方を選んだほうがいいでしょう。

KUSHITANI(クシタニ) GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)防寒性、防風性

●インナージャケットとしての着用が前提

DOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)は、インナージャケットとして着用することを前提としてデザインされています。

そのため、防水や防風といった機能はついていません。

また、プロテクターを装着することもできません。

ライディング時には、上から防風防水機能を持ったアウタージャケットを着用しまししょう。




KUSHITANI(クシタニ) DOWN LIKE MID (ダウンライクミッド)のその他の機能

●ファスナーの首元はオフセット。重ね着しても邪魔にならず、首元の防寒性もUP

単体で使用する際には襟がうまく分割できないので、鬱陶しく感じるときもある。

参考画像:KUSHITANI 公式HP

●クシタニコネクションで、ほとんどのクシタニのジャケットと接続可能

参考画像:KUSHITANI 公式HP

参考画像:KUSHITANI 公式HP

KUSHITANI(クシタニ) GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)の問題点、デメリット

●小さくできないので持ち運びに不便

ジャケットをアウターとインナーの別体タイプにした場合の最大のメリットは、

気温の上下に合わせて、インナージャケットの着脱による温度調整が可能という点です。

そこで問題になるのが、脱いだ後のインナージャケットの仕舞いどころです。

インナーとは言ってもジャケット一着分なので、それなりの荷物になります。

ですので大事になってくるのが、インナージャケットの収納性なのですが、残念なことに

GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)は小さくしてスタッフサックなどに収納することができません。

(圧縮した場合は元に戻らなくる可能性があるので注意!)

ダウンの比率が90%以上ならば、小さくコンパクトにできるので、収納場所にも困らないのですが……

まあ日常で使用するときに、インナージャケットのみを持ち出すことができますし、なんだかんだインナー脱着型は便利なんですけどね。

なので、出先でインナージャケットを脱ぐ可能性がある場合は、あらかじめ収納場所を考えておいた方がいいです。

●3年から4年程度でダウンボールが崩壊する可能性が高い

グースダウンの最大の問題点はダックに比べて寿命が短いことです。

グースダウンが手入れなどを怠らなければ10年以上もつのに対して、

ダックダウンは手入れをしていても、3、4年程度でダウンボールの崩壊が始まってしまいます。

ホワイトグースダウンジャケットとの価格差は4,000円程度です。

この差で10年使えるか3、4年で使えなくなってしまうかが決まるのなら、

いっそのことダックダウンなど使用せず、グースダウンを使用してほしかったです。

●インナージャケットのバラ売りは嬉しいが……

バラ売りされないよりは、されたほうがもちろん嬉しい事です。

正確な経緯はよくわからないのですが、インナージャケットのみが欲しいというリクエストが結構な数あったのでしょう。

インナージャケット単体での性能はかなり優れていると思いますし。

ただ、個人的には、インナージャケットだけバラ売りされても……という思いが強いです。

インナージャケットを単品販売するメリットとしては、

・春夏モデルと組み合わせることで、そのまま冬用のアウターとして使用することができる

・他メーカーのアウターの下に着用することができる

といったような点でしょうか。





春夏モデルをそのまま冬用のアウターとして使用するには問題あり

ただし、インナージャケットを着用する場合は、アウタージャケットはインナージャケットよりも一回り大きい必要があります。

基本春夏モデルのジャケットはぴったりサイズで選んでいる方が大半だと思いますので、それにサイズを合わせるとなると、インナージャケットは一回り小さいサイズを選択せざるをえません。

その場合、どうしても窮屈になってしまいます。

春夏モデルのアウタージャケットを冬でも使用したいなら、1サイズ大きいものを選ぶのがベストですが、それはそれで単体で使用したときにいくつかの問題が発生します。

・ダボダボで見た目が悪くなる

・高速走行時にバタつきやすくなる

なのでインナージャケット別売りしたからといって、素直に春夏モデルが冬でもアウターとして使用できて便利!というわけにはいかないのです。

●できればアウターも別売りにしてほしい……

クシタニの防寒テキスタイルジャケットには基本的にアウターとインナーの1セット販売です。

1着を何年も使うという方にとっては特に問題になりませんが、

2着目が欲しい、去年のジャケットよりもいいデザインのジャケットがラインアップされたという場合に新たにジャケットを購入すると、インナージャケットがダブることになります。

仮にそれを毎年繰り返した場合は、気づけば使わない大量のインナージャケットが生まれてしまうわけです。

僕も今年の新作でいくつか気になっている防寒ジャケットがありますが、以前購入した防寒ジャケットの付属インナーが無駄になってしまうので、どうしたもんか……と頭を抱えているところです。(笑)




KUSHITANI(クシタニ) GRAY DUCK DOWN MID(グレーダックダウンミッド)のまとめ

イチオシポイント!

●すぐれた保温性

●ダウン70% フェザー30%により人肌に近い温度をキープしてくれる

残念なポイント

●ダウンなのに圧縮できないので持ち運びに不便

●3、4年程度で寿命を迎える可能性がある

今回はクシタニの秋冬新作インナージャケット、グレーダックダウンミッドを紹介しました。

日常、タウンユースで、単体でも問題なく使用できるスマートなデザインでありながら、

優れた保温性能を備えているので、他のメーカーのアウタージャケットのインナーとしてもおススメの一着です。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

DOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)の記事はこちらから!

今回はDOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)を紹介したいと思います。 DOWN LIKE MID(ダウンライクミッド)は、2019年からラインアップに追加されたインナージャケットのモデルです。 2018年から防寒テキスタイルジャケットのインナージャケットとして、セット販売されてはいました。




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