ツーリングヘルメット 新作 OGK Kabuto KAMUI-3(カムイ3) 紹介! レビュー/インプレ

最近は各メーカーからツーリングヘルメットというツーリング向けに特化したヘルメットが販売されています。

●ツーリングヘルメットとは……

簡単に言ってしまうと、シールド交換無しでサンシェード機能が得られるタイプのヘルメットです。

そして、Kabutoが満を持して新型ツーリングヘルメットKAMUI-3(カムイ3)を新発売しました。

KAMUI-3(カムイ3)とは果たしてどんなヘルメットなのか、高性能なのか。

それを今回は紹介していきたいと思います。

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-III(カムイ3)

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

パールホワイト         

ブラックメタリック

フラットブラック 

シャイニーレッド  

クールガンメタ

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI 3(カムイ3)の基本情報

■カラー:

ノーマルモデル

①パールホワイト②ブラックメタリック③フラットブラック④シャイニーレッド⑤クールガンメタ

グラフィックモデル

アクセル■カラー:①フラットブラックレッド②フラットブラックホワイト③フラットブラックブルー

サークル■カラー:①パールホワイトレッド②フラットブラックレッド③フラットブラックシルバー

ナック■カラー:①ホワイトブラック②フラットブラックグレー

スターズ■カラー:①ブラックブルーレッドブラックグリーン③フラットブラックシルバー

■サイズ:XS, S, M, L, XL

■重量:1.6~1.7Kg(Lサイズ)

■価格:

ノーマルモデル    29,000円(+税)

グラフィックモデル 32,000(+税)

■規格:JIS

OGK Kabutoのツーリングモデルのフルフェイスヘルメット

2019年5月末に発売されたKabutoの新型ツーリングフルフェイスヘルメット。

KAMUI-2をフルモデルチェンジした製品です。

KAMUI-2自体がコストパフォーマンスが良いと評判のヘルメットでしたが、

今回は値段はほとんど変わらずに、ほぼすべての面でKAMUI-2を上回っています

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-3(カムイ3)の値段

●KAMUI-3(カムイ3)

ノーマルモデル    定価29,000円(+税) WEBSHOP実売価格 24,000円程度

グラフィックモデル  定価32,000(+税)     WEBSHOP実売価格 27,000円程度

参考価格として同じツーリングヘルメットで別のメーカの製品を挙げます

●ARAIのASTRAL-X 定価51,000(+税) 

●SHOEIのGT-AIR2   定価51,000(+税) 

同じツーリングヘルメットである、上記のヘルメットらと比較すると、2万円ちかく安いです。そしてグラフィックモデルとの価格差も少ないです。

もちろん安い理由はあるのですが、単純にツーリングヘルメットとしての機能が欲しい場合は、こちらの方が断然安い金額で手に入れることができます。

KAMUI-3(カムイ3)が注目されるのは、安い値段でありながら、上記の二つのヘルメットと同じような機能や、優れた機能を有しているからです。

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-3(カムイ3)の安全性

このヘルメットにおいて、ARAIのASTRAL-XとSHOEIのGT-AIR-2 と比較して、 最も不安視されるのが、その安全性でしょう。

金額が2万円ちかくも安いので、安い分、安全面の性能を削っているのではないかという不安がよぎります。

ヘルメットの規格はJISのみです。

SNELLやECE、MFJといった規格を取得していないので、安全性に問題があるのではないか……最も危険な瞬間に必要とされる性能を発揮しないのではないか……

しかし、そんなことはありません。

JIS自体が優れた規格ですので、JISを取得していれば安全性については確保されていると言っていいでしょう。

●JISの試験方法についてはSHOEIがHPで詳細に紹介してくれています。

Passive Safety─ ライダーを守る性能と安全規格 ─

以下上記のページからの引用です。

JIS規格はSNELL規格では規定のない衝撃加速度の継続時間を定めるなど、SNELL規格とは異なった試験内容となっており、比較的軽量化が可能(中略)

総合的な安全性能においてSNELL規格に勝るとも劣らない優れた規格です。

SNELL規格が「高いシェル剛性を求める規格」

ヨーロッパECER22/05規格は「ヘルメットをクラッシャブルな構造として、中の頭を守る」という考え方から生まれた規格。

そして双方の中間的なJIS規格は柔と剛を併せ持つ優れた規格であるといえます。

高速度のレースを前提として作られたSNELL規格の強度を実現するためには、ヘルメットはある程度重くならざるを得ません。

一般使用における頭部の運動性や事故の際の頸部への負担を考慮するとその重量が不利になる場合もあり(中略)

必ずしもあらゆる状況でSNELL規格が万能というわけではありません。

上記の通りJIS規格というのは別にSNELL規格などと比較して決して劣っているわけではありません。

むしろJISは路上での使用に即した規格であるといえます。

ただ、さすがにARAIのASTRAL-Xと比べてしまうと安全性は数段下です。

あちらは安全性を優先して、便利な機能を付けていない部分もあるので。

SHOEIのGT-AIR-2とは安全性能にあまり差がないと思います。

あちらも規格はJISのみなので。

SHOEIのGT-AIR-2との違いは細かい部分のクオリティや快適機能の違いの差です。

どうしても安全性に不安が残る方にはARAIのASTRAL-Xをおススメします。

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-3(カムイ3)の通気性(エアコントロール)

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

KAMUI-3には以下の3種類のベンチレーションが搭載されています。

ベンチレーションの性能については特筆することのないですね。普通の開閉式ベンチレーションです。

ただ、外見面ではKAMUI-2に比べて進化があります。

●チンベンチレーションは構造が変更。よりスタイリッシュに

KAMUI-2はチンベンチレーションがノブをスライドする方式でしたが、KAMUI-3は口元のカバーを下にスライドしてベンチレーションを露出するタイプに変更されました。

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

KAMUI-2と3のチンベンチレーションの比較(左が3,右が2)

KAMUI-2と3のチンベンチレーションの比較(左が3,右が2)

SHOEIのGT-AIR2のそれに近いですね。

これにより、見た目が非常にスタイリッシュになって一気にかっこよくなりましたね。

また、ベンチレーションが開いているかどうかが一目瞭然なのもいいですね。

KAMUI-2は見ただけではチンベンチレーションが開いているかどうかが非常にわかりにくかったので、これはいい改良だと思います。

●相変わらずリアベンチレーションは開閉の有無がわかりづらい

残念なのが、リアベンチレーションです。相変わらず、開いているか閉じているかがわかりづらい(笑)

この辺はARAIのヘルメットが非常にわかりやすいです。ARAIを見習ってほしいですね。

ちなみに全てのベンチレーションを開放して走行すると風の音が結構うるさく感じます。

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-3(カムイ3)の被り心地

●フィット感が向上し、走行時にブレにくくなった

KAMUI-2と比べると包み込まれるような感覚が増したように感じます。

内装のスポンジがKAMUI-2よりも柔らかくなったためと、チークパッドが大型化して、頬全体から首元までを覆う形状に変更されたからだと思います。

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

左画像が新旧チークパッドの比較 チークパッドが大型化してフィット感が向上した。

これにより何が良くなったというと、ヘルメットがずれにくくなったことです。

KAMUI-2の時はチークパッドが小さくて、フィット感が足りず、走行中にヘルメットがブレたりすることがありました。

それによって走行後に余計な疲労を感じたりすることがありました。

ですので、KAMUI-2よりは確実に改良されていると思えます。

さすがにASTRAL-XやGT-AIR2とのフィット感に比べるとまだまだですが。

より上記の2種類のヘルメットにちょっと近づいたかな、というフィット感です。まあ、KAMUI-3の値段を考慮すれば及第点でしょう。

●頬骨から顎にかけてチークパッドがキツすぎて痛い

ただ、気になる点が一つ。

個人差なのかもしれませんが、チークパットが厚すぎるためか、頬骨から顎にあたりにかけてがキツく、痛みを覚えました。正直長時間被っているのが困難なレベルでしたね。

同じサイズのASTRAL-XやGT-AIR2ではそのような窮屈さは全く感じませんでした。

もしかするとKAMUI-3のチークパッドが厚すぎるのかもしれません。

また、KAMUI-2でもそのような窮屈さは感じなかったので、今回チークパッドを大きくした弊害でしょうかね。

このような問題があるので、個人的にはKAMUI-3のWEB SHOPでの購入はおススメできませんね。

必ず店舗で購入して、Kabuto Pro Fitting ervice受けることをおススメします。

●Kabuto Pro Fitting erviceについて

また、KabutoはPro Fitting erviceというサービスを展開しています。

どんなサービスかと言いますと、Kabuto認定店でkabuto製品を購入された方を対象に、より細やかなフィッティングを得るための内装の調整を行ってくれるサービスです。

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

使用者の頭の形に合わせて内装パッドを微調整してくれるありがたいサービス

購入者の方の頭の形に合わせて内装のパッドを調整してくれるので、自分専用の内装パッドを作成することができます。

やっぱり人それぞれ頭の形は違うので、頭の形に合わせた内装が必要です。

これからKabutoのヘルメットの購入を考えられている方で、またフィッティングサービスを利用したことない方はぜひご利用ください。

●Kabuto Pro Fitting erviceの注意点

ただ持ち込みヘルメットのフィッティングサービスは受け付けていないので、あくまでも店舗で購入する必要があります。

ですのでWEB SHOPで購入するよりも、割高な金額でヘルメットを購入する必要があります。

ですがその差額分のリターンは確実に得られると思いますので、僕は認定店でヘルメットを購入してフィッティングサービスを受けられることをおススメします!

●内装の素材にはCOOL MAXを使用

画像参照元:COOL MAX 公式HP

内装にはCOOL MAXを使用しています。これはKAMUI-2から引き継がれています。

・吸汗速乾性に優れた素材

COOL MAXとは通気性、吸汗速乾性に優れた素材です。体温調整機能やドライ機能も優れています。

乾燥速度は綿の5倍を誇り、汗をかいてもムレにくく、べたつきにくいですし、暑い時期には重宝します。

画像参照元:amazon.co.jp

COOLMAXのメカニズム

COOLとは裏腹に寒い時期には人肌に近い温度を保ってくれるので、冬でもそのまま使用可能です。

常に肌に密着しているヘルメットの内装にはもってこいの高機能素材です。

・夜干せば朝には乾いています!

乾燥速度が非常に速いので、洗ってもすぐに乾きます。

例えばヘルメットを使用したその日の夜に、内装を外して洗濯をして干しておけば朝には乾いています。

COOL MAXを採用しているとデニムですらその日に乾きますからね(笑)

・洗わない内装はとても汚い!どんどん洗濯しよう!

ヘルメットの内装は常に肌と接していますから実はかなり汚れやすく、汚れが蓄積しやすいです。

そして汚れたままの内装を使用し続けると、肌荒れやニキビなどになりやすいです。

実際僕自身、汚れた内装を使用し続けた結果ニキビができてしまいました。顔の肌は繊細なので汚れには敏感です。

ですので、ヘルメットの内装は常にきれいな状態に保つことが大事だと思います。

COOL MAXなら洗ってもすぐに乾くので、内装の替えが無くても洗濯がしやすくて助かります。

おかげで内装を常にきれいな状態に保つことができます。

Kabutoが内装にCOOL MAXを採用したことは素晴らしい選択だったと思います。

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-3(カムイ3)の静粛性

●KAMUI-2と比べると静粛性に向上が見られる

KAMUI-2と比べると、大分静粛性が増しているように感じました。

KAMUI-2自体が静粛性については無いに等しい状態だったので、劇的に感じるのですが、まあ、まだちょっとうるさいかな、とは思います。

GT-AIR2やASTRAL-Xに比べると、まあうるさいですね。一般道を低速で走る分には問題ないと思いますが、高速道路やバイパスを走行中は、結構な感じでゴーゴー言います。

人によっては耳栓が必要かもしれません。

・ASTRAL-XやGT-AIRと比べるとやっぱりうるさい

特にARAIのASTRAL-XやSHOEIのGT-AIRからKabutoに買い替えされた方は、かなりうるさく感じると思いますよ。

静粛性に関しては値段の差がはっきりと現われてしまっています。

静粛性に関しては実際に使用してみないとわからないのがやっかいなところです。

購入する際に、実際に着用して走らせてくれるお店なんて殆どないですからね。

ですので、SHOEIのGT-AIRやASTRAL-Xから買い替えを検討されている方は注意したほうがいいです。

うるさいのが好きではないという方は、残念ですが購入しない方がいいと思います。

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-3(カムイ3)のインナーサンシェード

●KAMUI-3の新型インナーサンシェードはより面積が拡大

インナーサンシェードはKAMUI-2のものと比べて若干延長されています。

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

そのためKAMUI-2やGT-AIR(2ではない)と比べてサンシェードの下から入り込んでくる光が大分軽減されています。

この下部の隙間から入り込んでくる光は、僕はもう慣れてしまって気になりませんが、気になる方は気になるそうですね。

それがさらに入りにくくなったというのは、より走行に集中できるのでいい改良です。

●KMAMUI-3はインナーサンシェードが豊富

インナーサンシェードの種類は豊富です。

標準で装備されているスモークのほかに、シルバーミラーとブルーミラーがあります。

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

KAMUI-3はインナーサンシェードが3種類の中から選べる

これはKAMUIシリーズの大きな強みでもあります。

SHOEIのGT-AIRシリーズのインナーサンシェードはスモーク1種類のみしかありません。

この点はKAMI-3がGT-AIRシリーズよりも優れている部分ですね。

なぜかというと、スモークでも日中使用するなら十分な性能を発揮してくれますが、それでも夕日などの直射日光はまぶしいです。

強烈な日差しに対抗するにはやはりミラー系が一番です。

ツーリングヘルメットの強みは、シールドを変更しなくてもシーンによってサンシェードを使い分けられる点です。

KAMUI-3はその強みを最大限発揮しているといえます。

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-3(カムイ3)のシールド

KAMUI-3のシールドには世界初の機能が搭載されています。これが新型KAMUI-3の最大のポイントですね。

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

●世界初の赤外線カット機能を搭載したシールド

—メーカー説明—

赤外線と紫外線をカットする帝人株式会社の高機能ポリカーボネートを採用。

太陽光の赤外線で発生する日射熱による温度上昇を抑制する熱線遮蔽性能があり、ヘルメットシールドでは最も重要な「クリアな視認性」を保ったまま、ヘルメット内部への熱伝導を低減させます。

●紫外線(UV)は99%カット!

・紫外線による日焼けを防ぐ

紫外線(UV)を99%もカットしてくれるので、日焼けの心配は殆どありません。

昔は僕も夏にバイクに乗っていると、シールドの部分だけ日焼けをしてしまい、恥ずかしい思いをしたものですが(笑)

さらにはシールドによる反射か照り返しのためか、冬でも日焼けすることがあります。

紫外線(UV)カットが施されたシールドなら、そんな心配もなくなるというわけです。

・紫外線による疲労を防ぐ

紫外線が目に照射されると疲労を感じます。

長時間の走行の場合、この紫外線(UV)カット機能が大きな効果を発揮します。

ツーリングでは長時間走行することが多いので、シールドの紫外線(UV)カット機能は必須ですね。

ちなみに、紫外線(UV)カット機能についてはSHOEIとARAIのシールドにも施されています。

●KAMUI-3は紫外線(UV)に加えて、赤外線(IR)も74%カットする 

KAMUI-3はさらに赤外線も大半をカットしてくれるということです。

・赤外線も皮膚や目にダメージを蓄積させる

赤外線カットのメリットは、やはり紫外線と同じく顔の皮膚や目に対するダメージの軽減につながります。

近年は赤外線による肌や目へのダメージも判明しています。

紫外線より波長の長い遠赤外線は、より肌の奥に到達するため、蓄積されることによって大きなダメージになるそうです。

・地表に届く割合は実は紫外線(UV)よりも赤外線(IR)の方が多い

地表に届く太陽光は、可視光線と紫外線と赤外線の3つに分かれます。

それらの割合は、可視光線6割、紫外線1割、赤外線が3割です。

画像参照元:VITOWA

ですので肌や目へのダメージを軽減するためには、この遠赤外線をカットするのが重要になってくるわけです。

それらも大半カットしてくれるということですから、特に女性の方には本当に嬉しい機能なんじゃないでしょうか。

●ヘルメット内部の温度上昇も抑える

グラフを見ると、ヘルメット内部の温度が最大で10°近く低いことが分かります。

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

10°というのは体感にすると相当な違いです。

僕も日差しの強い日に使用していて、この効果を実感することができました。

KAMUI-2との比較すると、ヘルメット内部の温度上昇が抑制されていて、例えば長い信号待ちの時などは、大分快適になりました。

●このシールドのためだけにKAMUI-3を購入する価値あり!

赤外線を74% 紫外線を99%カット

これらの機能を搭載していてシールドの透明性は確保されているのですからすごいとしか言いようがありません。

これは、次世代感を感じさせてくれる、本当にすごいシールドだと思います。

Kabutoがこのシールドに付いて帝人とどのような契約を結んでいるかは定かではありませんが、各社が追従してくるのかは楽しみなところです。

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-3(カムイ3)の問題点、残念な点

●シールドの微開機能がない

SHOEIにはシールドが締まる直前の地点でシールドがストップできる機能、微開機能が付いています。

これにより暑い日でも微妙にシールドを空いた状態を保つことができ、風の侵入を抑えつつ、ヘルメット内部をより換気することができます。

KAMUI-2にはこの微開機能が付いていませんでした。

ラチェットを閉まる一つ手前のところでストップしても、シールドがそれなりに開いてしまい、風が浸入します。

そのため目が痛くなるので、全閉にするしかないという感じでした。

この点の改善を期待していたのですが、この点はKAMUI-3でも改善されませんでした。

はたから見てるとこの機能が技術的にさほど難しいようには見えないのですが、特許か何かの関係で実装できないのでしょうか。

・ARAIは安全面の問題で微開機能が無い

ちなみにARAIにもこの微開機能は付いていません。

ARAIは安全性を徹底的に追及します。

高速走行時にシールドが突然開いてしまう可能性の否定できないため、微開機能を採用していないそうです。

それはSHOEIのHPでも言及されています。

しかしARAIのシールドには、シールドの上部の左右に2箇所エアーダクトが付いています。

そのため、このエアーダクトを開いていれば、シールドを全閉していても

ヘルメット内部に風を通すことが可能です。

できることならKAMUI-3にもシールドの微開機能かシールド上部のエアーダクト機能を実装して欲しかったものです。

まあここは値段の差といったところなのでしょうか。

●シールドを全閉しても完全に閉まっていない

シールドを完全に閉じても、なぜか微妙な隙間が発生します。

製品毎の誤差ではなく、これはKAMUI-3の精度の問題だと思われます。

この問題はKAMUI-2の頃からあって今回のフルモデルチェンジで改善されるかと期待したのですが、駄目でした。

若干の隙間があることにより、冬の日なんかはヘルメット内部に冷気が浸入しやすいです。

一方のARAIやSHOEIは完全に隙間をなくすことが可能です。

そう考えるとやはりこの辺も価格差というところでしょうか。

●インナーサンシェードの開閉機能がかなり安っぽい

インナーサンシェードを開閉するための機構がかなり安っぽいです。

左側頭部についたスイッチノブを上下にスライドさせることによってインナーサンシェードを出し入れするのですが、これが全然スムーズに動きません。

・ちょっと強めに力を入れないとサンシェードが出てこない

サンシェードが飛び出してくるときの感じもグッとスイッチを押すと急にストン!と勢いよく落ちてきちょっとバウンドします(笑)

正直、壊れそうな気がして不安になります。

まあ恐らくはサンシェード収納時に落ちないようにするために、しっかりと固定しているためだと思われます。

その点GT-AIR2のスイッチノブはなんともスムーズに動きますし、サンシェード(GT-AIRでの名称はサンバイザー)の出てくる感じもスッと出てきてピタッと止まります。

サンシェードが落ちてくることもありません。

この辺のつくりは価格差が如実に表れています。

この問題はKAMUI-2でもあって、今回改善されるかと期待していたのですが、駄目でした。

残念ですね。

・スイッチノブの形は改善されている

ただ、改善された点もあって、それはスイッチノブの形ですね。

KAMUI-2はノブがつまみにくく、力を入れると滑ってしまうことがありました。

しかし今回はノブの形が改善されてつまみやすくなっており、滑るという事がなくなりました。

インナーサンシェードに関する要所要所のクオリティについては、価格を抑えるためには仕方のないことなのでしょうかね。

ただKAMUI-2を長らく使用していましたが、この開閉機能が壊れたことはありませんでした。その点は問題ないかと思われます。

ここからは、インナーサンシェード(インナーサンバイザー)付きヘルメットに共通した問題点です。

●目の上の視界が狭い

インナーサンシェードを搭載している分、ヘルメットは前にせり出しています。

そのため、インナーサンシェード無しのヘルメットと比較して、目の上の視界がどうしても制限されてしまうのです。

これは仕方ないといえば仕方ないですね。

ARAIが頑なにインナーサンシェードを採用しない理由その1がこれです。

ASTORAL-Xはプロサンシェードというシールドの外側に装備するサンシェードを使用しています。

まあこれにもメリットデメリットはあるのですが。

●目の上の部分の防御力が低い

インナーサンシェードを収納するスペースのためこの部分の帽体の防御力が減少するそうです。

ARAIが頑なにインナーサンシェードを採用しない理由その2がこれです。

ASTORAL-Xはプロサンシェードというシールドの外側に装備するサンシェードを使用しているため、帽体の防御力を損なうことなく、サンシェード機能が得られています。

インナーサンシェード付きのヘルメットというのは、無しのヘルメットに比べて、安全性に欠ける部分があるのです。

その点はしっかり理解したうえで使用したいですね。

●静粛性が良くない

先ほど別の項でも取り上げましたが、ARAIのASTRAL-XやSHOEIのGT-AIRシリーズに比べると静粛性が悪いです。

KAMUI-2よりは改善しましたが、まだまだうるさいですね。

まあこの辺も価格差で仕方ないといえばそうなんですが……

OGK Kabuto(オージーケーカブト)KAMUI-3(カムイ3)のまとめ

良い点

・新採用のシールドは紫外線(UV)に加えて赤外線(IR)もカット

・GT-AIRシリーズやASTRAL-Xなどのツーリングヘルメットと比較すると2万円近く安い

・サンシェードにミラータイプがある

・内装はCOOL MAXで吸汗速乾性が高く、洗濯してもすぐ乾く

良くない点

・シールドを完全に閉じても隙間がある。

・サンシェードの開閉機構がチープ

・静粛性が良くない

今回はKAMUI-3(カムイ3)を紹介しました。

ツーリングヘルメットの全体的な性能としては、やはり、ASTRAL-XやGT-AIRシリーズから1段劣っている感じが否めません。

まあそれは仕方無い事です。2万円ちかくも価格差があるのですから。

むしろこの金額差でよくここまで仕上げてきたな、という印象の方が強いです。

特に赤外線をカットできるシールドやインナーサンシェードのミラータイプが設定されているのはKAMUI-3にしかない強みです。

グラフィックモデルとノーマルモデルの価格差が少なく、手軽にグラフィックモデルを選択できるのもいいですね。

内装のフィット感だけに気を付ければ、3万円を切る価格帯のヘルメットとしては、KAMUI-3は申し分ない性能だと思います。

今回も最後まで見て頂きありがとうございました!

画像参照元:OGK Kabuto公式HP

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コメント

  1. peca より:

    「さすがにARAIのASTRAL-Xと比べてしまうと安全性は数段下です。
    あちらは安全性を優先して、便利な機能を付けていない部分もあるので。
    SHOEIのGT-AIR-2とは安全性能にあまり差がないと思います。
    あちらも規格はJISのみなので。」
    とありますが、きちんと調べておられるのでしょうか?
    私も、kamui3を愛用しておりますが、
    GT-AIR-2とKamuiシリーズには安全面において明確な違いがあります。
    それが価格に反映されているのです。
    と言っても、Kamuiシリーズも安全面のレベルが低いというわけではありません。
    (ですから私も愛用しています)
    しかし帽体素材が明らかに違うのです。
    SHOEI Araiは帽体にFRPを基本とした複合素材を使っています。
    それに比べKamuiシリーズは熱可塑性プラスチックです。
    この素材は強度に大変優れているのですが同じ重量だとFRP複合素材に強度的にも及ばないそうです。また無垢材なので任意の強度配置もできません。(FRPは骨材の配置により強度配置ができます)また、イメージしやすいように簡単な言葉で言いますと(実際にはかなり複雑なメカニズムらしいのですが)限界を超える衝撃を受けた際、熱可塑性プラスチックは割れる、FRPは潰れると言った違いがあります。(あくまでイメージとして捉えてください)これは、第2撃、第3撃の衝撃を受けたときに大きな差となります。
    この差はかなり大きく、熱可塑性プラスチックは構造も単純で製造コストも安く付くのですが、このためにSHOEI Araiは帽体にFRPを使用し熱可塑性プラスチックを使用していないのです。
    OGKもFRPモデルはやはりそれなりの値段はしています。そのことが、熱可塑性プラスチックとFRPの性能差を示しているのです。
    とはいえKamuiシリーズに使われている熱可塑性プラスチック自体の強度はかなりのものです。よほどとんでもない事故に遭わない限りその性能差の恩恵を受ける事は無いと思います。きちんとJIS規格が通っているのですから。

    • sato-verfj より:

      コメントありがとうございます!

      仰る通り、同じ重量であれば、複合素材で作られた帽体の方が安全性が上です。
      そのためKAMUI3は複合素材のヘルメットと比べて重量が重く作られています。
      そうすることによって、素材性能が劣っていても安全性を得ることができています。

      KAMUI3とGT-AIRの安全性を同程度と位置付けたのには、GT-AIR2の方が重量が軽いことや
      両者ともにGIS規格を取得しているのみに留まっていること、あとはSHARPというヘルメット試験の結果です。
      そのテストでのGT-AIRの評価は星3でした。(最大星5)
      GT-AIRとGT-AIR2に安全性の違いはないので(メーカーに確認済み)GT-AIR2も同程度の評価になると思われます。
      一方AGVのK3 SVという熱可塑性プラスチックを使用したヘルメットは星4でした。
      GT-AIRの評価が熱可塑性プラの帽体を使用したヘルメットよりも評価が低かったので、GT-AIR2とKAMUI3も総合的な安全性にそこまで違いはないかなと考えました。
      (あくまでSHARPという試験での結果です。この結果からAGVのK3 SVの方がGT-AIRよりも安全性が絶対に高いとは当然言えません)
      (また、あくまで総合的な評価です。素材のほかにもヘルメットの形状なども影響してくると思います)

      また、熱可塑性プラとFRPの性能差が価格差に現れているという件も仰る通りです。
      ただOGKのラインアップを見ると、単にFRPを使用しているということが、そこまで価格に大きな差となって現れているようには見えませんでした。
      OGKにもKAMUIと同程度の値段で複合素材を使用しているエアロブレード5というヘルメットがありますよね。(エアロブレード5の方がちょい高いですが)
      ちなみにKAMUIとエアロブレード5に安全性の違いはないそうです(メーカー確認済み)
      (それはエアロブレード5の方がシェルが薄く作られており、FRPのほうが高強度ですが、薄いのでカムイと同程度ということらしいです)
      KAMUIの方がわずかに安価なのは、仰る通り熱可塑性プラの方が大量生産できるからです。
      安全性が低いからではありません。

      OGKのなかで同じく複合素材を使用したRT-33というモデルがありますが、こちらはちょっと高額です。(ARAIやSHOEIなんかと比べると全然安価ですが)
      しかし高額の理由は複合素材を使用しているということもありますが、最もな理由はMFJやECEの規格にパスするためにコストが掛かっているからです。

      同程度の性能の場合、SHOEIやARAIとOGKの金額の差に、もっとも大きな影響を及ぼしているのは、国内製造か海外(主に中国)製造かの差だと思われます。
      それだけで、金額は結構変わってくるはずです。
      そのほかの安全性以外での細かい部分での造りのクオリティーなどが金額差に現れていると思われます。
      現にOGKのRT-33はRX7-XやX-FOURTEENよりも大分安価ですが、ECE22-05規格を取得していますよね。

      仰る通り、同じ重量であれば、複合素材で作られた帽体の方が優れた安全性を得られますので
      レースで使用されるような安全性の高いヘルメットは複合素材が使用されていますが、
      安全性を高めるためにシェルの厚みが増加されており、その分重量も重くなっています。
      一方GT-AIRのようなツーリングでの快適性を追求したヘルメットは、そこまでシェルに厚みを加えていないため、おなじ複合素材を使用していても安全性は下がっています。
      そのかわり軽量で快適性が増しています。
      このクラスのヘルメットで複合素材を使用する場合、もちろん安全性向上のためもありますが、公道使用での安全性を満たしつつ、同じ安全性を得るのにより軽量にできるという良さを生かしているという側面もあると思います。
      (エアロブレード5なんかがまさにそれですよね)

      個人的には両者のヘルメットに帽体素材の違いなどの違いはありますが、どちらともJIS規格までしか通っておらず、その事実から判断するしかないかなと思っています。
      なので公道での想定を超えない使用の範囲内では両者の安全性の違いはそこまでないと思います。
      ただ仰る通り、公道での事故でも想定を超えた事故の場合は結果が異なってくるかもしれません。
      しかしそういういった事態での性能が確認できるような詳細な試験結果が公表されていないので、そのときにどうなるかは僕には判断できません。
      そのため公表されている情報をもとに判断させていただきました。

      安全性という大事な部分の比較において、記事内であっさり済ませ過ぎたかなと、pecaさんのご指摘を受けて認識できました。
      近いうちに記事を修正させて頂きます。その際にpecaさんのコメントを紹介させていただいても良いですかね?
      今回はコメントで詳細な知識のもと、ご指摘頂きありがとうございました!