クシタニの2019年春夏ウェアは多種多様なモデルが発表されていますが、その中でもっとも気軽に着ることのできるジャケットが今回紹介するベクトルジャケットです。
このジャケットは素材がジャージでパーカースタイルなので、バクジャケットにありがちな固さは全くなく、普段着のように、もしくは普段着としても着ることのできるようなジャケットになっています。
VECTOR JACKET(ベクトルジャケット)
<2.カラーリング>ブラック シルバー ネイビー
VECTOR JACKET(ベクトルジャケット)基本情報
■素材：〈表〉ポリエステル100％〈裏〉ポリエステル100％（メッシュ）
■仕様：〈肩、肘、背中〉ソフトパッド標準装備（脱着式）
■カラー：①ブラック②シルバー③ネイビー④オレンジ(レディースは①ブラック②オレンジのみ)
■サイズ：M、L、LL、XL (レディースはM、Lのみ)
■価格:26,000円(+税)
=====メーカー説明=====
ソフトなジャージ素材でストレスのない着心地のカジュアルライディングパーカー。脇下・背中のレーザーアウトレットベンチレーションが通気性を高めます。走行中はフードをタブに留めていただくことでばたつきを軽減します。
カジュアル感たっぷりのパーカースタイルライディングジャケット
●カジュアルさとスポーティーさの両立
生地はジャージ素材で固さは全く感じられず、ソフトな風合いです。
尚且つパーカースタイルのため、カジュアル感に富んでおり、既存のライディングジャケットとは一線を画しています。
一見しただけではライディングジャケットには見えません。
しかし、ラインのプリントと止水ファスナーのラインがスポーティーさを付与しています。
それがカジュアル感にたるんでしまいそうな雰囲気を軽く締めあげているので、一応ライディングウェアとしての雰囲気は存在しています。
止水ファスナーのラインとプリントされたラインがスポーティーな見た目を付与している
●ジャージ素材でライディングウェアとは思いない軽い着心地
ジャージというと運動するときに着るウェアを思い浮かべます。
しかし決してああいった薄いものではありません。
あくまで表地がジャージ素材ということで、裏地はメッシュ素材となっており、表地と裏地の2層構造です。
なので、ライディングジャケットとしてのボリュームといいますか厚みはしっかりあります。
実際に着用してみると、着心地は普段着を着ている感覚と全く同じです。
ライディングジャケットにある固さが全くないので、着ていることに殆どストレスを感じません。
プロテクター外せば普段着としても問題なく使用できるでしょうね。
●基本春秋用ですが、夏でもいけます！
このベクトルジャケットは基本春秋用ジャケットですが、風をよく通すので、夏でもいけます。
ジャージ素材自体が風を通しまくるので、通風度でいうとフルメッシュジャケットに引けをとらないぐらい抜群です。
通気性をさらに高めるために、ベンチレーションのためのピンホールが脇と背中についています。
しかしそもそもジャージ素材自体が風を通しまくるので、このピンホールがどのくらいベンチレーションとして寄与しているかは不明ですね。
ただ、生地が厚いので、止まっている時は、夏だとかなり暑くなると思います。
ただ、汗をかいても、生地はポリエステル100％ですので、乾きやく、綿のように濡れて重くなる感覚がありません。
胸部の側面あたりにベンチレーション用のピンホールが付いています。
背中にもベンチレーション用のピンホールが付いています
VECTOR JACKET(ベクトルジャケット)の問題点
●胸部プロテクターの装着ができない
クシタニの通年テキスタイルウェアは基本的には肩肘背中のプロテクターは標準装備されていて、胸パッドは別売りです。
しかし、このベクトルジャケットは胸パッドをつけるためのベルクロが付いていません。
そのため胸部プロテクターを装備することができません。このジャケットはロングツーリングなどの長時間のライディング時に着用することは想定されていないみたいだからだそうです。
まあジャージ素材なので防御性は全くないですからね。
ただ、僕としては、ベルクロつけるぐらいなので、とりあえず付けておくだけ付けておいて欲しかったですね。
クシタニ側としてもこのジャケットを着て長時間のライディングをしてほしくないのでしょうか。
ちなみに店舗に頼めば胸部プロテクター用のベルクロを付けてもらうことが可能です。
どうしても欲しい方は購入した店舗に相談してみるのがいいでしょう。
●プロテクターがはっきりと浮かび上がってしまう
このジャケットにはソフトパッドのプロテクターが肩肘背中に標準装備されています。
しかし、ジャケット自体が柔らかい素材のため、肩肘背中にテンションがかかると、プロテクターがくっきりと浮かび上がってしまいます。
見た目としてはあまりいいものではなく、外観を重視したいならプロテクターを外してしまうのもアリでしょう。
●ファスナーの開け閉めがしずらい
メイン、胸の両方に止水ファスナーが使用されています。
このジャケットは防水ジャケットではありませんが、スポーティーな雰囲気を演出するために、あえて止水ファスナーを採用したとのこと。
しかしそのためにファスナーが固くなっており、開け閉めする際にストレスを感じます。
●防汚性が低い
ジャージ素材なので汚れも付きやすいです。普通のライディングジャケットよりもクリーニングする回数が増えます。
まあ他のライディングジャケットに比べて柔らかくて小さく丸められるので自宅で洗濯しやすいのが救いですね。
ただし洗濯表示は[手洗い]となっているので、できることなら桶に水を張って揉み洗いしましょう。
メーカーとしては手洗い推奨ですが、まあ最弱(ドライ)でなら洗濯機にかけても大丈夫だと思います。
ただし必ず裏返して洗濯ネットに入れましょう。
ポリエステルは毛玉が出来やすいので洗濯機で洗う際は裏返し+洗濯ネット入れが必須です。
VECTOR JACKET(ベクトルジャケット)まとめ
●イチオシポイント
ライディングジャケットに付き物の固さが全くないことですね。
気軽に着られますし、着たまま街中に問題なく溶け込むことができます。
ただ生地に固さが無い分防護性能や、引き裂き強度が殆どありません。
転んだりした場合や、小枝に引っ掛けた場合に簡単に破れてしまうのでライディング時の取り扱いには少し気を付けないといけないですね。
●残念なポイント
胸部プロテクターを付けるためのベルクロが付いていない。
クシタニのテキスタイルウェアの中で胸部プロテクター用のベルクロが付いていないのはこのジャケットぐらいじゃないでしょうか。
本当になんでついていないのかがちょっとよくわからないです。
そこまでコストアップになる部分でもないですし、プロテクター付けるか付けないかは購入者にゆだねられるようにしてほしかったですね。
まあ、先にも言いましたが店舗に頼めば胸部プロテクター用のベルクロを付けてもらうことが可能ではあります。
しかしそのベルクロは汎用品でデザインされたものではないので、後付けした感は否めません。
今回はクシタニのテキスタイルジャケット、VECTOR JACKET(ベクトルジャケット)を紹介しました。
こちらのジャケットは普段着と変わらない感覚で着ることができるので、ライディングジャケットをより手軽に気軽に着用したいという方にお勧めの一着です。
クシタニの春夏テキスタイルウェアは大体４月ぐらいに店頭に並びますが、生産数があまり多くないためか、夏前にはほぼ完売してしまいます。
どうしても欲しい方は事前に最寄りのクシタニのショップに連絡して、発売時期を確認して予約するのがベストでしょう。
クシタニでは予約品の試着後のキャンセルも可能なので気楽に予約することができます
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
画像出典元：KUSHITANI 公式HP