今回はノースフェイスのマウンテンライトジャケットの2020年の秋冬モデルを紹介したいと思います。
このジャケットはノースフェイスの中でも非常に使いやすく着回しのきくジャケットで、毎年非常に人気の商品です。
また今回はマウンテンライトジャケットがバイク用ジャケットと使用できるかどうかも見ていきたいと思います。
目次
THE NORTH FACE(ノースフェイス) Mountain Light Jacket(マウンテンライトジャケット)
ユーティリティーブラウン
画像参照元:GOLDWIN公式HP
ニュートープ
画像参照元:GOLDWIN公式HP
サミットゴールド
画像参照元:GOLDWIN公式HP
トランスアンタークティック
画像参照元:GOLDWIN公式HP
ブラック
画像参照元:GOLDWIN公式HP
ノースフェイス マウンテンライトジャケットの2020年モデルの基本情報
■素材:70D(デニール) GORE-TEX(2層)(表:ナイロン100%(コーティング等樹脂加工)、裏:ePTFE)
〈裏〉Embossed Taffeta(ポリエステル100%)
■防水透湿生地:GORE-TEX PRODUCTS 2レイヤー
■カラー:ユーティリティーブラウン、ニュートープ、サミットゴールド、トランスアンタークティック、ブラック
■サイズ:S、M、L、XL、XXL
■価格:39,600円(+税)
=====メーカー説明=====
GORE-TEX2層構造を採用した防水シェルジャケット。THE NORTH FACEの定番である肩部分の切り替えを取り入れた、アイコニックなデザインです。耐久性の高い70デニールナイロンを表生地に使用し、やや長めの着丈で保温性を確保。フロントはダブルフラップ仕様で防水性を高めています。内側の専用ファスナーでインナーを連結できるジップインジップシステム対応。トレッキングやキャンプのアウトドアのみならず、デイリーユースにも適した1着です。※2019春夏よりGORE-TEXのロゴデザインが変更になりました。掲載画像とお届け商品の仕様が異なる場合がございます。
引用元:GOLDWIN公式HP
ノースフェイス マウンテンライトジャケットの2020年秋冬モデル
1番の注目カラーは新作のユーティリティーブラウン
この系統のカラーは毎年人気です。
一昨年はケルプタン、昨年はブリティッシュカーキというカラーでした。
今年のユーティリティーブラウンは、ケルプタンよりも濃く、ブリティッシュカーキよりも薄いという感じでしょうか。
写真によって色の濃さが変わるため、注意です。
画像参照元:Clrmet公式HP
ノースフェイス マウンテンライトジャケット ユーティリティーブラウン
ノースフェイス マウンテンライトジャケットのサイズ感
●サイズ感はカジュアルジャケットよりも大きめ
そのデザイン性に注目されがちですが、マウンテンライトジャケットは本来は山岳用ウェアという位置づけです。
ですので、サイズ感はカジュアル系のジャケットよりも一回り大きいです。
僕は身長184cm、体重75kg程度で、普段はLまたはXLのサイズを選んでいます。
しかし、マウンテンライトジャケットはMサイズで問題ありませんでした。
タウンユースやアーバンユースで使用される方は、普段よりも1サイズ小さいサイズを選ぶことをオススメします。
その方が、スタイルを崩すことなく、ぴったりなサイズで着られると思います。
冬に、下にダウンなどを着用してアウターとして使いたい場合や、オーバーサイズで着用した場合には、普段と同じサイズの方がいいと思います。
ノースフェイス マウンテンライトジャケットの着心地
●裏地の質感
裏地はポリエステルのタフタ生地を使用しています。
すべすべした生地でよく滑るので、羽織りやすいです。
また、汗をかいてムレ(蒸れ)やすい脇あたりはメッシュ生地になっていて、より蒸れにくくなるような配慮がなされています。
●生地の硬さ
生地は硬めで、伸びず、ゴワゴワしています。
体にフィットする感じではありません。
丈夫なナイロン生地に、伸びないGORE-TEXフィルムが貼り付けられているのと、すべての縫い目にシームテープが貼り付けられているためです。
生地が伸びることもないので、生地の固さもあいまって、腕を前に伸ばすとちょっと突っ張る感じがします。
ただジャケット自体が薄いので、生地の固さや伸びにくさによる、着にくさというのは感じないですね。(身長184cm、体重75kg程度でMサイズ着用時)
小さめのサイズの着用を考えられている方は、注意したほうがいいかもしれません。
●フロントがダブルジップなので、座るときやかがむときに突っかかる感じがない
フロントがダブルジップなので、下から開くことができます。
そのため小さめのサイズを着用していても、下側のジッパーを開いておけば、座るときや屈むときにジャケットの腹部が詰まって折れて突っ張ることがありません。
細かい点ですが、生地自体が固めで元々突っ張りやすいので、これが結構いいです。
●裏地は傷が付きやすいので注意!
裏地はすべすべして光沢があるので、なにかに引っ掛けたりすると簡単に傷が付いてしまいます。
特にハンガーのエッジには注意してください。
安いハンガーには肩を引っ掛ける先端部が鋭利になっている場合があるので、
引っ掛けた場合は簡単に傷が付きます。そして目立ちます。
ハンガーはできれば、ふちが丁寧に処理された木製のハンガーなどがいいかもしれません。
僕は不用意だったので、傷を付けてしまいました……
みなさんは傷を付けないようにしてください。
ノースフェイス マウンテンライトジャケットの防水性能
生地にはGORE-TEX(ゴアテックス)を使用しているので、防水透湿性能については最高レベルです。
使用されているGORE-TEX(ゴアテックス)は2レイヤーなので、透湿性能は3レイヤーに比べて劣ります。
それでも、タウンユースやデイリーユースにおいては過剰とも言えるような数値ですね。
まあ元々山岳ウェアとしての使用が想定されているので当然なのですが。
2レイヤーな分耐久性は落ちますが、その分、薄くて軽量なので扱いやすいです。
●余談:GORE-TEX(ゴアテックス)の耐久年数
ちなみに3レイヤーのGORE-TEX(ゴアテックス)の耐久年数は10年程度ですが、
2レイヤーは4、5年程度だそうです。
気をつけないと、いざというときに防水性能が無い!なんてことになりかねないので、
購入した年は覚えておいた方がいいですね。
ZIP IN ZIP SYSTEM(ジップインジップシステム)
●別のウェアを連結可能
マウンテンライトジャケットは、通常のジップ(ジッパー)の内側に、別のジップが内蔵されています。
このジップと別のウェアのジップを接続することで、あたかも1つのジャケットとして扱うことができます。
●ジップの型式はYKK社の [VISLON 5VS]
マウンテンライトジャケットで採用されているジップはYKK社の [VISLON 5VS] という型です。
画像参照元:amazon公式HP
基本的にこの型のジップであれば、どのメーカーのウェアでもインナーウェアとして連結可能です。
ジップのスライダー部分にジップの型番が記載されていますので、それを確認してください。
●普段使いなら、連結するインナーはユニクロやワークマンがオススメ
ZIP IN ZIPで連結する場合は、基本的には同じメーカーのノースフェイスの保温インナーがベストだと思います。
しかしブランド物ですし、基本高性能なので値が張ります。
タウンユースやデイリーユースで普段着として使用される場合は、そこまでの性能は必要ないでしょう。
ワークマンやユニクロにあるものでも問題ないと思います。
YKK社の [VISLON 5VS]という型であれば、ほぼ、どのウェアでも連結できるはずです。
お手元にその型のジップのウェアがあれば試してみてください。
●ZIP IN ZIPの注意点
マウンテンライトジャケットと連結するウェアのサイズ感が異なる場合は連結できても、着たときにおかしなサイズ感になる可能性があります。※1
(※1 マウンテンライトジャケットのサイズ寸法はユニクロなどのそれよりも1、2サイズ大きいです。ですので、S,M,Lのサイズで合わせずに、着用したときのサイズで合わせてください)
マウンテンライトジャケットがMサイズの場合、ユニクロのLサイズはぴったりなサイズ感で連結できました。
ノースフェイス マウンテンライトジャケットの問題点
●普段使いの場合はポケットが非常に使いづらい
マウンテンライトジャケットのポケットの位置。
これにはちゃんとした理由があって、登山時に登山用のバッグを背負ったときに、大体が腰の部分をベルトで固定するので、普段の腰あたりにポケットがあるとバッグを背負ったときに物が取り出せなくなるためです。
それを聞くと仕方ないかなとは思うのですが、まあ使いづらいですね。
さらにポケットの入り口はマジックテープで固定されています。
その奥にファスナーがあります。
これが結構邪魔で、物を出し入れするときにいちいちマジックテープを外さなくてはいけない
ですし、
その際に、マジックテープが手に擦れて痛いです。
ここまでカジュアルな見た目にしてあるのですから、普段使いでも使いやすいように腰部にもポケットを付けてほしかったです。
●生産数を絞りすぎ
このマウンテンライトジャケットは基本性能の高さ、その汎用性の高さ、デザインのカジュアル性の高さにより、ノースフェイスのジャケットの中でもかなりの人気を誇ります。
税込み4万円近くしますが、それでも発売からすぐにほぼ完売してまいます。
ブランド維持するために必要だというのはわかりますが、いくらなんでも絞りすぎだと思いますね。
※2020年秋冬は昨年、一昨年程の品薄ではないと思われます。
ヨドハシ・ドット・コムでは発売後しばらく購入可能でしたし、アルペングループのオンラインストアでは数日間でしたが予約可能でした。
これでも即完売のレベルだと思いますが、昨年、一昨年の瞬殺ぶりを見てきた身としては、今年は少しゆとりがあったのではないかな、と思ってしまいます。
※2020/09/19時点ではアマゾンでも全サイズが購入可能です。
やはり今年は生産数が上がっているようですね。
ノースフェイス マウンテンライトジャケットのまとめ
●良い点
・GORE-TEX(ゴアテックス)による高い防水透湿性
・カジュアルなツートンカラーデザイン
・ZIP IN ZIP SYSTEMにより保温インナーを連結可能
・手荒に扱っても傷が付きにくい70D(デニール)の表生地
●悪い点
・ポケットの位置が使いづらい
・生産数を絞りすぎて発売直後に売り切れが続出。手に入りづらい。
ノースフェイスのマウンテンライトジャケットは、カジュアルなデザイン、
それでいて山岳ウェアとしても使用に耐えうる高い性能を有しています。
そのため、一着持っていると非常に便利です。
4万円近い値段で高額ですが、買って損はないと思います。
ネックなのが手に入りにくいことですね。
ただ店頭発売を待っていると、売り切れてしまうことがあるので、
確実に入手されたい方は予約会などで事前に予約したほうがいいですね。
番外編:マウンテンライトジャケットはバイク用ジャケットとして使えるのか?
さて、ここまでマウンテンライトジャケットについて紹介してきましたが、
このブログではある意味ここからが本題(笑)
このマウンテンライトジャケットは、バイクジャケットとして使用できるのか、ということです。
結論を先に言ってしまうと、「一応使えます」
一応と書いたのは、まあバイク用に作られていないので、バイク用に使った場合は使いづらい部分もそれなりにあるということです。
●バイクウェアとして必要な最低限の機能は備えている
このマウンテンライトジャケットは当たり前ですが、本来バイクウェアとしては作られていません。
なのでバイク用ジャケットとして使用する場合はいくつか問題点はありますが、バイクウェアとして使用する際に必要な最低限の機能は備えています。
バイクウェアとして使用する場合に最低限必要な機能とは
防風、防水、透湿性能と、ある程度の生地の強度です。
●防水透湿性は大半のバイク用ウェアを上回る
GORE-TEX(ゴアテックス)
耐水圧、透湿性は最高レベル。文句なしです。
むしろ最近は、大半のバイクアパレルメーカーではGORE-TEX(ゴアテックス)を卸すことができなくなったらしいので※、大半のバイクウェアよりも耐水圧、透湿性においては優れているといえます。
※ゴアテックスの卸メーカーは少量しか取引のないメーカーにはゴアテックスを卸すことをやめてしまったそうです。そのため、少量生産が基本のバイクアパレルメーカーではゴアテックスを使用した製品は殆どなく無くなってしまいました。現在で取り扱いがあるのはKOMINEとGOLDWINぐらいかな?
●防風性もOK
GORE-TEX(ゴアテックス)には防風性もあるので、問題ありません。
●生地は70D(デニール)なので最低限の強度はある
バイクに乗っているときは、ジャケットが枝葉に擦れたりすることがあります。
ですので、ある程度の強度がなければ引っかかったときに簡単に破れてしまいます。
マウンテンライトジャケットの表生地は70D(デニール)です。
70D(デニール)という厚さは薄くはありませんが、厚くもありません。
正直バイクジャケットとして見たときはちょっと薄いかな、という感じです。
ノースフェイス同じGOLDWIN(ゴールドウィン)傘下のブランドである、GOLDWIN MOTORCYCLE(ゴールドウィンモーターサイクル)から
ゴアテックスマルチフーデッドジャケット
というゴアテックスを使用したライディングジャケットが販売されているのですが、
こちらの表生地は150D(デニール)あります。
それを考えると70D(デニール)ではちょっと心もとないですね。
それでも簡単には破れはしないので、最低限の強度は持っていると言っていいでしょう。
70D(デニール)だとバイクの速度で枝葉と擦ったときに、表生地の裏側にラミネートされているGORE-TEX(ゴアテックス)メンブレンが破れてしまう可能性があります。(ゴアテックスメンブレンの厚さは0.01mm)
ですので充分に注意はしましょう。
●フロントダブルジップがライディング時に役立つ
フロントダブルジップによりジャケットの下を開くことができるので、バイクのライディング時の姿勢でも裾が詰まることがありません。
これだけでも、下腹部あたりの窮屈感がだいぶ解消されます。
地味ですが、バイクに乗るときにはうれしい機能です。
マウンテンライトジャケットをバイクジャケットとして使用する場合の問題点
●立体裁断ではない
立体裁断ではないため、肘や肩が突っ張りやすく、風によるバタツキが発生しやすいです。
使うときは風によるバタツキを少しでも軽減するために、ジップを上げきってしまって、ボタンを閉じてしまったほうがいいですね。
また胴回りにドローコードがあるので、それを絞れば胴回りのバタツキは防ぐことができます。
余談ですが、走行中はボタンの中の金具が金属音を立ててちょっとうるさいです。
●走行中フードがばたつきやすい
フードを固定したり、しまったりすることができないので、走行中のフードは風を受けてバタつきます。
バタつきを少しでも抑えるために、ジップを上まで締め切ったほうがいいです。
●ボタンが金属なので、タンクと当たったとき傷がつく可能性がある
人によってはここが1番ネックになってくるでしょう。
ボタンが金属で、最も下にあるボタンはタンクと接触する可能性が高いです。
そう簡単に傷がつくことはないと思いますが、何度も使用していると擦れて傷がつく可能性が高いです。
それが嫌な方はマウンテンライトジャケットをバイクジャケットとして使用するのは控えるか、バイクのタンク側にタンクパッドを貼って傷がつくのを防ぎましょう。
●バイク用として使うときのサイズ感
バイク用として使用したい場合は、1サイズ大きめを、つまり普段のウェアと同じサイズを選ぶと良いです。
僕は身長184cm、体重75kg程度で、Mサイズを購入しました。
サイズはぴったりです。
バイク用に購入したわけではないので、ぴったりサイズにしたのですが、実際バイク用に使うとなると、もう1サイズ大きめのほうが使いやすいです。
その方がダウンや中綿入のインナーも着やすいですし、手首は露出しづらいですし、裾から寒風も侵入しづらいです。
●当然だがプロテクターをつける場所はない
バイク用ジャケットではないので、プロテクターを入れる場所はありません。
プロテクターを付けたい場合は、プロテクターを付けられるインナーなどを中に着用しましょう。
もしかするとZIP IN ZIP SYSYEMに対応する、YKK社の [VISLON 5VS]のジップを使用したウェアがあるかもしれません。
僕の方でも見つけ次第、載せたいと思います。