冬にバイクに乗るときに大事なってくるのが、グローブ選び。
ついつい安いグローブで済ませてしまったり、とりあえず1番高いグローブを買ったりなどしてしまいがちです。
しかしグローブ選びは奥が深いのです。
最近は様々なシーン(街乗り、通勤、通学、ロングツーリングなどなど)、
シーン別で最適な使い心地のグローブが、細かくラインアップされていて、非常に充実しています。
それ故に購入する側の我々にもある程度の知識がないと、最適なグローブを選ぶことができません。
今回はバイクグローブを新調されようとしている方で、どんなグローブを選べばいいんだ……
と、迷っているかたにオススメするグローブを紹介したいと思います。
今回紹介するグローブはすべてGOLDWIN(ゴールドウィン)です。
GOLDWIN(ゴールドウィン)のグローブは非常に種類が豊富で、かつ製品のクオリティも高いです。
僕の非常にオススメなグローブメーカーの一つです。
それでは紹介していきます!
目次
【ゴールドウィン】冬のオススメ 防寒バイクグローブ
ゴールドウィン ゴアテックス ライディングウォームグローブ
画像参照元:GOLDWIN公式HP
基本情報
■素材:
<甲側>ストレッチニット+ナイロンオックス+ラバーテック
<掌側>人工皮革+ストレッチi+アンチバイブレーションフォーム内蔵(ナイロン、ポリエステル、合成皮革、人工皮革)
<裏地>甲側:ボア 掌側:起毛トリコット
■防水透湿フィルム:GORE TEX(ゴアテックス)インサート耐水圧45,000mm、透湿性13,500g/m2/24h
■中わた:Thinsulate(シンサレート)
■カラー:(K)ブラック、(KR)ブラック×レッド、(XG)マルチグリーン、(TA)タン、(KO)ブラック×オレンジ、(KW)ブラック×ホワイト、(KH)ブラック×グレー
■サイズ:
S、M、L、XL、XXL
レディース WS、WM、WL (レディース対応カラーはブラック、ブラック×レッドのみ)
■価格:12,650円(税込)
ゴールドウィンのロングツーリング用バイクグローブ
最高レベルの防水透湿性能を誇るGORE-TEX(ゴアテックス)を使用したグローブです。
中綿には高機能断熱素材のシンサレートを使用しています。
ゴールドウィンの冬用バイクグローブの中では、最も厚い部類のグローブになります。
サイズも一回り大きいです。
他のゴールウィンの冬用グローブのXLサイズがこのグローブのLサイズ相当です。
(Euroゴアテックスウィンターグローブとゴアテックスマルチプライウィンターグローブは除く)
なのでこのグローブに限ってはいつもよりも1サイズ下を選んだほうがいいかなと思います。
インナーグローブつける場合はいつものサイズで大丈夫です。
手のひら側にも中綿がつまっているため、グリップヒーターには非対応となっています。
指先には防風性を高めるために、フィンガーウインドガードという指サックのようなものが付いています。
フィンガーウインドガードの効果のほどは、ないよりはマシ程度ですかね……
残念ながらスマホタッチには対応していません、
ちなみにグリップヒーター非対応となっていますが、それは手のひら側の中綿が厚く、ヒーターの熱が伝わりにくいからです。
ヒーターの熱が伝わらない、ということではありません。
グリップヒーター対応と比べて時間は掛かりますが、時間が経てばちゃんと暖かくはなります。
手首部分の裾口が広めに作られています。
そのため基本はジャケットの裾をグローブの内側にいれることになります。
ゴアテックス ライディングウォームグローブを使う際の最適なシーンは?
このグローブはロングツーリングなどの長時間走行向けのグローブです。
グローブ自体が分厚く、指もかなり太くなるので繊細なクラッチ操作が必要なスポーツライディングや、頻繁なクラッチ操作が必要な街乗りには向いていないです。
そういう意味ではAT(オートマ)のバイクでは、クラッチ操作が必要ではない分、街乗りなどでも使いやすいと思います。
また、クラッチとブレーキを人差し指と中指の指2本で操作する人の場合、
グローブが非常に分厚いのでハンドルを握っている指が太くなってしまいます。
クラッチの切れる位置を近くに設定していると、グローブが邪魔をしてクラッチが切れなくなる可能性があります。
位置調整が必要になるかもしれません。
イチオシポイント
・最高レベルの防水透湿性をもつ「ゴアテックス」を使用
・指先の防風機能を高める「フィンガーウインドガード」を搭載
・中綿には断熱能力の高い高性能な「シンサレート」を使用
・カラー展開が豊富
・女性専用サイズ設定がある
残念なポイント
・スマホタッチに対応していない
・手の甲のプロテクターが柔らかい素材で万が一のときの安全性が不安
性能表
防水透湿性:★★★★★
保温性:★★★★☆
操作性、運動性:★☆☆☆☆
防風性:★★★★☆
防御性:★★☆☆☆
ゴールドウィン ゴアテックス リアルライドウィンターグローブ
画像参照元:GOLDWIN公式HP
基本情報
■素材:
<甲側>サーマストレッチ+合成皮革+硬質プロテクションカップ
<掌側>牛革+アンチバイブレーションフォーム内蔵
<グローブインサート>ゴアテックスインサート
<裏地>甲側:ボア 掌側:起毛トリコット
■防水透湿フィルム:GORE TEX(ゴアテックス)フットウェア耐水圧45,000mm、透湿性13,500g/m2/24h
■カラー:(KW)ブラック×ホワイト、(K)ブラック、(MI)ミックス
■サイズ:M、L、XL、XXL
■価格:16,280円(税込)
ゴールドウィンのツーリング用バイクグローブ
●安心のGORE-TEX(ゴアテックス)採用モデル
こちらのグローブにもGORE-TEX(ゴアテックス)が使用されています。
ゴールドウィン冬用グローブのゴアテックスを使用したモデルの中では、
最も厚みが少なく、手を動かしやすいモデルあります。
●中綿なしのモデルなので保温性能は劣る
先に紹介したゴアテックスライディングウォームグローブよりは厚みが少ないですね。
・中綿が入っていない
・防風性を高めるための生地を何枚も重ねて縫製していない
というのが主な理由です。
そのため、断熱性、保温性、防風性も劣ります。
とはいっても手の甲側にはびっしりとボア素材が使用されており、
手のひら側には起毛素材が使用されているので、それなりには厚いです。
グリップヒーター対応のため、手のひら側の生地は薄くなっています。
手の平側が革なので、動かすときに固さがあります。
使っているうちになじんでくると思います。
サイズは他のゴールウィンの冬用グローブと同程度のサイズ感です。
このグローブの特徴としては手のひら側にやぎ革を使用しているので、グリップ感に優れています。
また、人差し指と親指がスマホタッチには対応しています。
ゴアテックスリアルライドウィンターグローブを使う際の最適なシーンは?
こちらのグローブは短〜中時間の走行向けにデザインされたグローブです。
それは、中綿が入っておらず、手の甲側の一回り厚みも少ないため、
先に紹介した先に紹介したゴアテックスライディングウォームグローブよりも、断熱性、保温性、防風性に劣るからです。
ゴールドウィンのゴアテックスバイクグローブの中では厚みが少ない方ですが、分厚い方ではあります。
そのため、クラッチ操作などを頻繁に行う場合にはあまり向いていないと思います。
特に繊細なクラッチ操作が必要なスポーツライディングには向いていないでしょう。
クラッチやブレーキの操作感が少し気になるとは思いますが、街乗りでも使えるとは思います。
クラッチとブレーキを人差し指と中指の指2本で操作する人の場合、グローブが分厚いのでハンドルを握っている指が太くなってしまいます。
クラッチの切れる位置を近くに設定していると、グローブが邪魔をしてクラッチが切れなくなる可能性があります。
そのためクラッチバーやブレーキバーの位置調整が必要になるかもしれません。
保温性においては、この後に紹介する「リアルライドウィンターグローブ」とほぼ同程度です。
その割には、手のひら側に皮を使用してることもあって、「リアルライドウィンターグローブ」よりもちょっと厚いため、操作性が劣っています。
その上値段が6,000円近くも高い!ので
ゴアテックスにこだわらないのであれば、この後紹介する「リアルライドウィンターグローブ」の方をオススメします。
イチオシポイント
・最高レベルの防水透湿性をもつ「ゴアテックス」を使用
・グリップヒーター対応
・手のひら側にやぎ革を使用しておりグリップ性が高い
残念なポイント
・値段の割には保温性が高くない(1万円程度のリアルライドウィンターグローブと同程度)
・リアルライドウィンターグローブとほぼ同じ保温性なのに、手のひら側が革のために、こちらのほうが分厚く、操作性に劣る
性能表
防水透湿性:★★★★★
保温性:★★★☆☆
操作性、運動性:★★☆☆☆
防風性:★★★☆☆
防御性:★★★☆☆
ゴールドウィン リアルライドウィンターグローブ
画像参照元:GOLDWIN公式HP
基本情報
■素材:
<甲側>サーマストレッチ+合成皮革+硬質プロテクションカップ
<掌側>アマーラ+アンチバイブレーションフォーム内蔵
<グローブインサート>Gベクターインサート
<裏地>甲側:ボア 掌側:起毛トリコット
■防水透湿フィルム:Gベクターインサート耐水圧10,000mm、透湿性6,000g/m2/24h
■カラー:(K)ブラック、(KR)ブラック×レッド、(KK)ブラック×ブラック、(KO)ブラック×オレンジ、(KP)ブラック×ピンク、(KY)ブラック×イエロー、(KG)ブラック×グリーン、(KW)ブラック×ホワイト
■サイズ:WS、WM、WL、M、L、XL、XXL(レディース対応カラーはブラック・ブラック×ピンク・ブラック×レッドのみ)
■価格:1,0120円(税込)
ゴールドウィンのマルチユース用バイクグローブ
●防水透湿フィルムはゴールドウィンオリジナル「Gベクター」
こちらのグローブはゴアテックスではなくゴールドウィンのオリジナルである
Gベクターという防水透湿フィルムを使用しています。
耐水圧10,000mm、透湿性6,000g/m2/24hです。
可もなく不可もなく、といった数値ですね。
●中綿なしのモデルなので保温性能は劣る
グローブの厚みは、そこまで厚くはないが、薄くもないという程度です。
中綿が入っていません。
そのため、中綿が入っているモデルと比較すると、断熱性、保温性に劣ります。
とはいっても手の甲側にはびっしりとボア素材が使用されており、
手のひら側には起毛素材が使用されているので、それなりには厚いです。
グリップヒーター対応のため、手のひら側の生地は薄くなっています。
手のひら側はグリップヒーター対応モデルなので厚みはありません。
そのためある程度は手を動かしやすいですし、ハンドルも握りやすいです。
ロングツーリングでも街乗りでもバランス良く使えるモデルだと思います。
ただ寒冷地でのツーリングには耐えきれないと思います。
また、適度な厚さではありますが、厚い部類には入ると思うので、スポーツライディングには向いていないと思います。
サイズは他のゴールウィンの冬用グローブと同程度のサイズ感です。
は手のひら側にアマーラという滑りにくいザラザラした革のような素材を使用ています。
革ほどではありませんが、グリップ感に優れています。
人差し指と親指がスマホタッチには対応しています。
リアルライドウィンターグローブを使う際の最適なシーンは?
こちらのグローブは短〜中時間の走行向けにデザインされたグローブです。
中綿が使用されていないので、その分断熱性、保温性に劣りますが、
保温性と、操作性、運動性のバランスがいいです。
普段使いにオススメできるグローブです。
厳寒期のロングツーリングに対応できる保温性はありませんが、
ナックルガードやハンドルカバーなどを併用すれば充分対応できます。
ただ、グローブ自体は厚いには厚いので、繊細な操作が要求されるスポーツライディングには向いてはいないでしょう。
クラッチとブレーキを人差し指と中指の指2本で操作する人の場合、グローブが分厚いのでハンドルを握っている指が太くなってしまいます。
クラッチの切れる位置を近くに設定していると、グローブが邪魔をしてクラッチが切れなくなる可能性があります。
そのためクラッチバーやブレーキバーの位置調整が必要になるかもしれません。
イチオシポイント
・グリップヒーター対応
・保温性と操作性、運動性のバランスが良い
・カラー展開が豊富
・女性専用サイズ設定がある
残念なポイント
・透湿性があまり高くないので、ちょっと蒸れやすい
性能表
防水透湿性:★★☆☆☆
保温性:★★★☆☆
操作性、運動性:★★★☆☆
防風性:★★★☆☆
防御性:★★★☆☆
ゴールドウィン リアルスポーツウィンターグローブ
画像参照元:GOLDWIN公式HP
基本情報
■素材:
<甲側>テクノロン5000+合成皮革+硬質プロテクションカップ内蔵
<掌側>人工皮革+アンチバイブレーションフォーム内蔵(ナイロン、ポリエステル、合成皮革、人工皮革)
裏地 甲側:ボア 掌側:起毛トリコット
■防水透湿フィルム:Gベクターインサート耐水圧10,000mm、透湿性6,000g/m2/24h
■カラー:(K)ブラック、(KW)ブラック×ホワイト、(KR)ブラック×レッド、(KY)ブラック×イエロー、(KH)ブラック×グレー
■サイズ:M、L、XL、XXL、WS、WM、WL(レディース対応カラーはブラック・ブラック×ホワイト・ブラック×レッドのみ)
■価格:8,800円(税込)
ゴールドウィンのスポーツライディング用バイクグローブ
●防水透湿フィルムはゴールドウィンオリジナル「Gベクター」
こちらのグローブはゴアテックスではなくゴールドウィンのオリジナルである
Gベクターという防水透湿フィルムを使用しています。
耐水圧10,000mm、透湿性6,000g/m2/24hです。
可もなく不可もなく、といった数値です。
●保温性、防風性は他モデルに劣る
中綿なし、指先の生地も重ねて縫製されていないモデルなので、
グローブの厚みはゴールドウィンの冬用の中では最も薄い部類です。
最低限の保温性を持たせてあります。
グリップヒーター対応モデルです。
操作性や運動性を追求したモデルであり、冬のスポーツライディングを楽しむ方に向けてデザインされたモデルです。
そのため、冬用グローブながらも、手を動かしやすいです。
ハンドルバーを握っている感覚もしっかりあります。
クラッチやブレーキ操作の感覚も損なうこともあまりないと思います。
サイズは他のゴールウィンの冬用グローブと同程度のサイズ感です。
人差し指と親指がスマホタッチには対応しています。
リアルスポーツウィンターグローブを使う際の最適なシーンは?
こちらのグローブはスポーツライディング向けのグローブです。
ゴールドウィンの冬用バイクグローブの中では最も厚みが少ないので、
冬用グローブながら、クラッチやブレーキ操作の感覚を損なうことがありません。
スポーツライディングをされる方や冬でもクラッチやブレーキの操作感を損ないたくないという方にはオススメです。
街乗りでも使用しやすいモデルだと思います。
ただし、グローブ自体も薄いので、長時間の走行には向いていないと思います。
普段からグリップヒーターとの併用は必須です。
それにくわえ、手を寒風から守るためにナックルガードや、ハンドルカバーがあったほうがいいでしょう。
イチオシポイント
・グリップヒーター対応
・高い操作性と運動性
残念なポイント
・冬用グローブとしては総合的な保温性(防風性なども含めた性能)に欠ける
・スポーツ走行用ならば強度の強い生地を使用するなど、もう少し安全性を高めて欲しい
防水透湿性:★★☆☆☆
保温性:★★★☆☆
操作性、運動性:★★★★☆
防風性:★★☆☆☆
防御性:★★★☆☆
まとめ
今回はGOLDWIN(ゴールドウィン)のオススメバイクグローブを紹介しました。
やはりバイクグローブというのは、自分のバイクを使う状況に合わせてしっかりと選ぶべきだと思います。
街乗りで使うのか、通勤通学で使うのか、ロングツーリングで使うのか、スポーツ走行で使うのか……などなど。
バイクローブは操作性にダイレクトに反映されますからね。
使用状況にあわせて選んであげれば、冬のライディングがより快適になると思います。
お金に余裕のある方は、街乗り用、ロングツーリング用などと用途に合わせて別のグローブを用意する、なんてこともいいかもしれません。