クシタニの2019年春夏新作のフルメッシュジャケットです。
こちらのフルメッシュジャケットは、シタニのロングセラーモデルのうちの一つです。
現在のクシタニのフルメッシュジャケットのラインナップで、最もシンプルで、どんなバイクにも合わせやすいジャケットです。
軽くて涼しいフルメッシュのジャケットは夏には非常に重宝する一着になりますので、まだ手に入れていない方にはぜひおすすめの一着です。
FULL MESH JACKET (フルメッシュジャケット)
画像参照元:KUSHITANI公式HP
レッド(実物はもう少し赤の色が濃いです)
ネイビー(実物は写真のように青々としておらず、濃紺から黒に近いです)
シルバー
オリーブ(画像だと黒色に見えますが、実物は暗い緑色に近いです)
KUSHITANI(クシタニ) FULL MESH JACKET (フルメッシュジャケット)基本情報
■素材:〈表〉ポリエステル100%(メッシュ)、別布/ナイロン100%、ストレッチ部/ナイロン72%, ポリウレタン28%、内襟/ポリエステル100% 〈裏〉ポリエステル100%(メッシュ)
■仕様:〈肩、肘、背中〉ソフトパッド標準装備(脱着式)
■カラー:①シルバー②ネイビー③レッド④オリーブ
■サイズ:M、L、LL、XL
■重量:1.5 Kg
■価格:2,6000円(+税)
=====メーカー説明=====
シンプルなデザインのフルメッシュジャケットは、同系色のスラブ調プリントを施し生地に表情をもたせました。
ジャケット全体から風を通し夏場のライディングを快適にします。肌寒い時にはウィンドブレーカーと重ねることで幅広い気温に対応。
腰ベルトで身体に丁度良くフィットさせることができます。
クシタニの販売するシンプルなメッシュジャケット
クシタニの販売するメッシュジャケットは現在3種類展開されています。(※2019年時点)
●ノーマルタイプ:フルメッシュジャケット(フルメッシュ+一部素材にストレッチニット使用)
●カジュアル向け:フルメッシュパーカージャケット(フルメッシュ)
●スポーツ走行向け:エアーコンテンドジャケット(フルメッシュ+一部パーツにニットやナイロン素材使用)
これらの中でもっともシンプルなジャケットがフルメッシュジャケットです。
クシタニのフルメッシュジャケットのデザイン
今回紹介するフルメッシュジャケットは目立った装飾の無いシンプルなメッシュジャケットです。
カラーリングもシンプルで、ジャケットのカラーはメインカラー1色で構成されています。
しかしスラブ調のプリントが施されているので、色合いに奥行きが生まれ単調さを感じさせません。
スタイルはゆったりとしており、腰回りの身幅はベルトで調整可能です。
どんなバイクにも合わせられる、コーディネートのしやすい、飽きの来ないシンプルなライダースジャケットです。
KUSHITANI(クシタニ) FULL MESH JACKET (フルメッシュジャケット)の性能と機能
●メッシュの生地
・表地 厚さは普通。ハリがあり、感触は固い。
・裏地 吸汗速乾の薄く柔らかいメッシュ
フルメッシュなので、ジャケット自体の防護性は通常のジャケットよりも劣りますが、薄いので1.5Kgと非常に軽量です。薄いため丸めることも容易で、脱いだ後にもバッグなどにしまいやすいです。
●胸部プロテクターを装着可能
画像参照元:KUSHITANI公式HP
プロテクター装着用のベルクロが胸に付いていおり、対応した胸部プロテクターを装着可能です。
クシタニの場合は、コロイドブレストパッドとレーシングブレストパッドです。
公道走行の場合は、CE規格を取得しているコロイドブレストパッドの方を選ぶことをおススメします。
●脇下にストレッチニットが使用され、運動性が向上
画像参照元:KUSHITANI公式HP
脇下には運動性向上のために、ストレッチするニット素材が使用されています。
この機能のおかげでライディング時の独特な姿勢である、腕を前に出して固定した状態をとっても肩回りのツッパリ感がありません。
ご経験のある方もいらっしゃると思いますが、長時間のライディングでは、このツッパリ感は肩回りを圧迫して肩こりなどの疲れの原因になります。
ジャケット自体が伸びる素材ではないため、部分的にストレッチ素材を使用して動きの制限をなくしているのは優れた配慮だと思います。
それに着用時のスタイリングを優先して1サイズ下を購入する場合も、肩回りが良く伸びてくれるため、圧迫感を感じにくくなっています。
●ベルクロのベルトで腰回りのフィット感を調整可能
画像参照元:KUSHITANI公式HP
ベルクロで腰回りのフィット感を調整できます。
この機能により、自分の体によりジャケットを合わせることができます。
少し絞って走行中のバタつきを抑えることが可能ですし、バイクを降りた後は緩めて、ゆったりした着心地にすることができます。
ライディングジャケットによくありがちな、バタつき防止のために腰回りが絞られていて肩が出っ張っている逆三角形マッシブなスタイリングを走行中のみに限定することができるっていうのがいいですね。
ベルトを緩めれば普通の身幅のジャケットにすることが可能なので、街中で着たままでも違和感を抑えることができます。
まあこの機能の難点と言えば、後ろから見たときにベルクロ部が非常に目立つことが難点ですね……正直ちょっとダサいですね。
バックルのようなもので、ベルクロ部を覆い隠すような機能が欲しかったです。
●前傾しても邪魔にならない前立て
画像参照元:KUSHITANI公式HP
前立てが中間部でくびれているので、前傾姿勢をとっても前立てが折れ曲がって邪魔になることがありません。
前立てがずっと当たっていると邪魔でしょうがないのでこれも嬉しい配慮です。
●首周りは柔らかいニット素材
画像参照元:KUSHITANI公式HP
首周りには柔らかいストレッチ素材が使用されています。
SSタイプのような乗車時に前傾姿勢を強いられるバイクに乗っていて、首が上がるような姿勢でも、首が痛むのを防ぐことができます。
地味な配慮ですが、こういう細かい配慮の積み重ねがライディング時には大きな快適性を生み出すものです。
さすがクシタニですね。
●背中にはリフレクターパイピングを装備
リフレクターパイピングが首から肩、背中の脇を十て、腰まで這っています。
細いパイプですが、夜間光に照らされるとよく光ります。
体の輪郭をはっきりと映し出してくれるので、夜間の安全性がより高まります。
KUSHITANI(クシタニ) FULL MESH JACKET (フルメッシュジャケット)の性能と機能の問題点
●UVカットが付いていない
フルメッシュでジャケット自体も薄く、透光性が高いのですが、残念ながらUVカット機能は付いていません。
UVカット機能が付いたインナーを着用することをおススメします。
●ストレッチ部でポリウレタンを28%も使用している
ストレッチ部でポリウレタンを28%も使用しているのがちょっと気になりますね。
ポリウレタンという素材の寿命は大体2~3年で劣化してしまいます。
劣化するとどうなるかといいますと、ポリウレタンの生地の繊維が断裂して、常に伸びっぱなしになってしまいます。
外見的には見た目がヨレヨレになってしまいます。こうなると見苦しくて着づらくなってしまいます。
通常のストレッチ素材ではポリウレタンは多くても10%以下のものが多いです。
それらでさえも、劣化してくると目に見えてヨレヨレになってしまいます。
30%近くポリウレタンを使用している素材が劣化した時のヨレヨレ具合はちょっと想像できないです。
簡単に言ってしまえば、素材を構成する30%が消えてなくなるということですからね。
ポリウレタンは空気中の水分による加水分解、紫外線、排気ガスなどに含まれる化学物質や熱、塩分、微生物などに弱く、それらによる劣化は使用頻度に関わらず製造次点から進行が始まります。
バイクでの使用は、上記のポリウレタンの弱点を全て満たします。
使用するシーズンの5月~9月は高温多湿で紫外線の量も多いので、普段着よりも劣化の進行が早いです。
劣化は避けられないことですが、劣化を少しでも遅らせるために、定期的なクリーニングは必ず行いましょう。
その際、高温での熱風乾燥は厳禁です。一撃で致命傷になるダメージを与えることになってしまいます。
加水分解とは……
水と反応して、素材が分解されてしまう現象のことをいいます。
この化学反応は素材が完全に分解されるまで続きます。
もちろん空気中の水分とも反応しますので、この加水分解は素材が製造された時点から始まるということになります……
こちらのジャケット決して安い金額ではないので、なるべくなら長い年数を掛けて使用したいのですが、2~3年で寿命が来てしまうのは……うーん。
機能性を追求した結果だとしても購入する側としては残念ですね。
それが嫌な方はフルメッシュパーカージャケットの方を購入されることをおススメします。
●ジャケットデザインがちょっと地味
クシタニのフルメッシュジャケットは非常に着心地のよい、優れたジャケットです。
ロングセラーであるのも頷けます。
ただちょっと僕個人としてはやはり地味かな……という印象です。
まあシンプルすぎる……ということです。何にでも合わせやすいという利点はあるのですが。
どこかに差し色でなにか別のカラーを入れてほしかったですね。
せめてベクトルジャケットのようにフロントファスナーの部分は違う色にするなどのアクセントを加えてほしかったです。これだけでも大分印象が変わってくると思います。
●後ろから見たときのベルトのベルクロ部がむき出しなのがちょっとダサい
後ろから見たときにベルトの調整部のベルクロが丸見えです。
この腰回りの調整機能は素晴らしいのですが、ちょっとダサく見えてしまうのが残念です。
このベルクロが見えないようにする機構が欲しかったですね。
===番外編:メッシュ生地の問題点===
●虫が付着した場合に取るのがかなり面倒
これはフルメッシュのジャケットやパンツのすべてに言えることですが、虫の死骸が付着した場合にきれいに取るのがかなり面倒です。
メッシュの網目の中まで入り込んでしまうため、剥がしても残ってしまうことが多いです。洗えばちゃんと取れるので問題ないのですが、出先では難しいです。
ウェットティッシュなんかを携行していると、出先での処理に便利かもしれません。
クシタニのフルメッシュジャケットのまとめ
今回はクシタニのフルメッシュジャケットについて紹介しました。
シンプルなデザインなので、どんなバイクにも合わせやすいです。
軽量でゆったりとした着心地なので、着ていて疲れにくいのもいいです。
この商品は4月入荷で生産数もあまり多くないです。
フルメッシュパーカージャケットと違って、即完売ということはないでしょうが、7月8月の夏真っ盛りになるとサイズがなくなってきます。
LL,XLなどの大きいサイズは早い時期に完売してしまうので、注意が必要です。最寄りの店舗にサイズがなくても、クシタニの別店舗から取り寄せ可能な場合もあるので、無くてもあきらめずに店員さんに聞いてみたほうがいいでしょう。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
●カジュアルなメッシュジャケットをお探しの方は↓
クシタニ フルメッシュパーカージャケットの紹介!
●スポーティーなメッシュジャケットをご希望の方は↓
クシタニ エアーコンテンドジャケットの紹介!