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OGK Kabuto(オージーケーカブト)RYUKI(リュウキ)の問題点、残念な点
●シールドの密閉性が悪い
これはRYUKI( リュウキ)に限った話ではないのですが、シールドの気密性がよくありません。
(大体のOGKヘルメットに共通する話)
完全に締めてもわずかに隙間があります。
そのため、風切り音の原因にもなります。
これによる最大の問題は、雨水の侵入でしょう。
雨の日に長時間走行していると、雨水が入ってきます。
これは注意したほうがいいです。
正直、OGKとARAI やSHOEIの値段の差って、安全性よりも、こういった細部のクオリティに如実に現れていると思います。
●高速走行時の風切り音が大きい
これはシステムヘルメットの宿命なので仕方ないことなのですが、高速走行時の風切り音が大きいです。
人によっては我慢できないレベルだと思います。
これは購入後にしかわからない問題なので難しいんですよね。
(ヘルメットの試着走行とかあれば最高なんですけど……)
初めてシステムヘルメットを購入される方は本当に注意したほうがいいと思います。
個人的には、このヘルメットは、まずは市街地走行や近場での走行用のヘルメットとして購入されることをおすすめします。
市街地走行レベルの速度であれば、風斬り音はそこまで気になりませんので。
その方が購入後にあまり後悔しないように思います。
その後高速走行時も試してみて、風斬り音が気にならないのであれば、高速走行時でも使えばいいでしょう。
もし我慢できない場合は、そのまま市街地走行や、速度の出ない走行のときのみの使用に留めるのがいいと思います。
●インナーサンシェードの開閉機能が安っぽい
インナーサンシェードは即頭部のノブを下ろすことで、ヘルメットの中から出てきます。
これの最初ちょっと力を入れる必要があり、ある一定のところまで行くと、急にストンと落ちて着ます。
サンシェードが落ちてきた瞬間、勢い余ってビリビリと振動するんですよね。
サンシェードを収納するときも同様です。
一方、SHOEIの方はスムーズに上げ下げが可能です。
やはりこの辺のクオリティも価格差なのでしょうか。
ここからは、インナーサンシェード(インナーサンバイザー)付きヘルメットに共通した問題点です。
●目の上の視界が狭い
インナーサンシェードを搭載している分、ヘルメットは前にせり出しています。
そのため、インナーサンシェード無しのヘルメットと比較して、
目の上の視界がどうしても制限されてしまうのです。
これは仕方ないといえば仕方ないですね。
ARAIが頑なにインナーサンシェードを採用しない理由その1がこれです。
ASTORAL-Xはプロサンシェードというシールドの外側に装備するサンシェードを使用しています。
まあこれにもメリットデメリットはあるのですが。
●目の上の部分の防御力が低い
インナーサンシェードを収納するスペースのためこの部分の帽体の防御力が減少するそうです。
ARAIが頑なにインナーサンシェードを採用しない理由その2がこれです。
ASTORAL-Xはプロサンシェードというシールドの外側に装備するサンシェードを使用しているため、帽体の防御力を損なうことなく、サンシェード機能が得られています。
……というのが通説なのですが、
SHOEIのNEOTEC-2のSHARPの試験結果を見ると、おでこの部分の試験評価はVERY GOODなんですよね。
GT-Airの試験結果も同じくおでこの部分はVERY GOODです。
このあたりはメーカーによって異なるのかもしれませんね。
●neotec-2のSHARPの試験結果ページ
まとめ
システムヘルメットなので、いいところと悪いところがはっきりしています。
今回RYUKI( リュウキ)で気になった部分は、
システムヘルメットの構造上仕方のない部分でもあります。
むしろシステムヘルメットの宿命であった重さを、3万円台という価格帯で解消しているのは
すごい点だと思います。
システムヘルメットの快適性をさらにアップする機能が満載なので、
この価格で購入できるのなら、システムヘルメットに初挑戦される方や、
街乗り用のヘルメットの購入を検討されている方にオススメです。