OGK Kabuto(オージーケーカブト)RYUKI(リュウキ)の安全性
●RYUKI(リュウキ)の規格はSG規格のみ。安全なのか。
RYUKI(リュウキ)の規格はSG規格のみです。
僕は最初RYUKI(リュウキ)をみたとき、
「かっこいいヘルメットだな!使い勝手も良さそうだし、いいな!」
とすぐに購入候補になりました。
しかし規格がSGのみという表記を見たとき、がっくりしてしまいました。
「JISすら通ってないなんて、軽くした分、ヘルメットの安全性が低いのではないか?」
という不安があったからです。
僕の中の安全性の最低限のラインはJISに通っているかどうかだったからです。
しかし調べてみると、安全性に対する不安は、どうやら杞憂だったようでした。
●SG規格はJIS規格より劣っているわけではない
「RYUKI(リュウキ)はSG規格のみしかないが、JIS規格のヘルメットと比較して安全性に問題はないのか」
ということを、
OGK KABUTOに(オージーケーカブト)に直接確認してみました。
OGK KABUTOに(オージーケーカブト)の回答は、
安全性はJIS規格のヘルメットと変わりない。
とのことでした。
●近年のSG規格はJISと同じような試験内容
実は近年のSG規格は試験内容はほぼJISと変わりないようです。(OGK KABUTO談)
そのため、RYUKI(リュウキ)はJIS規格に通っているヘルメットと同等の安全性を有しているとのことでした。
安全性に関してはKAMUI-3( カムイ-3)などと同程度とのことでした。
●ではなぜJISに通っていないのか
RYUKI(リュウキ)がJIS規格をパスできる安全性を有しながら、JIS認証を得られていない。
一体なぜなのか。それは
JIS認定を得ている工場で生産していないから
だそうです。
RYUKI(リュウキ)は海外生産だと思われます。
その生産工場がJISの認定を受けていないため、JIS規格の表記を得られないようですね。
車検で例えるとわかりやすいです。
車検に登録できる保安基準は満たしているものの、車検を行った工場が認定工場ではないため、車検証を得ることができないといった感じです。
つまり、
RYUKI(リュウキ)そのものは、JIS認定を得られる程度の安全性を有しているが、JISの認定工場で生産されていないため、JIS規格得られない
とのことのようです。
じゃあなんで工場が認定を受けられないんだ、という話になってきますが、JIS認定を受けるためには、ヘルメット本体の安全性の他にも、生産体制や、管理体制などの細々とした規格を満たす必要があるそうですね。
詳しくはwebオートバイさんの記事に記載されていますので、そちらもご覧になってみてください。
●結論ーRYUKI(リュウキ)はJIS規格をパスできるレベルの安全性を有している
重ねての記載になってしまいますが、
RYUKI(リュウキ)は、JIS認定を得ているヘルメットと同等の安全性を有している
ですので、SG規格のみしか認定されていないため不安を感じていた方は安心して、
使用できます。
※注)RYUKIの規格に関するは情報はすべてOGK カブトの回答をもとに記述しています。管理人個人の意見ではありません。
●しかし疑問は残る……
ちなみにOGK KABUTOに(オージーケーカブト)以外のヘルメットと比較してみた場合、
ちょっと気になることがあります。
比較対象はSHOEIのNEOTEC-2。
RYUKI(リュウキ)とほぼ同程度の、機能、重量のヘルメットです。
価格はNEOTEC-2のほうが倍近く高いですが。NEOTEC-2はJIS規格を取得しています。
RYUKI(リュウキ)はJIS規格をパスできる程度の安全性を有しているそうなので、
安全性においてもRYUKI(リュウキ)とNEOTEC-2は同程度なのでしょうか?
しかし、複合繊維帽体のNEOTEC-2と熱可塑性プラスチック帽体のRYUKI(リュウキ)の重量はほぼ同じです。
同じ重量の場合は基本的には「複合繊維帽体」のほうが強度が上
です。
NEOTEC-2はJIS規格のみですが、JIS規格取得相当の安全性があるとされるRYUKI(リュウキ)よりも、理論上は強度が高いと言えそうです。
ただし、帽体の強度が高いからと言って、安全性が高いというわけではないので、難しいところですね。
なのでインナーサンシェード(インナーサンバイザー)のついたシステムヘルメットが
ほしいけど、どうしても安全性が気になるという方は、SHOEIのNEOTEC-2の方がいいかもしれません。
NEOTEC-2はSHARPの検査でも★4の評価なので(最大★5)、安全性は高いと思います。
SHARPとは……
Safety Helmet Assessment and Rating Programme
の略。
イギリス運輸省のヘルメットの安全性評価試験。
32通りの様々な角度から衝撃を与えるという、より実践的な試験項目を採用している。