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ナックルガード、夏は暑い……
僕のバイクにはナックルガードがついています。
ナックルガードとはブレーキレバーとクラッチレバーの前方に、
拳をおおうようについてるシェル型のカバーのことです。
こんなかんじのやつ。
画像参照元:Webike公式HP
僕のバイクはVersys1000(ヴェルシス1000)というアドベンチャータイプです。
ぱっと見の見た目は、正直言ってアドベンチャーバイクっぽくありませんが、
ナックルガードが付いていると、オフロード感が増して、見た目が少しアドベンチャーバイクっぽくなります。
ナックルガードはむき出しになってしまう手を障害物から守ったり、冬の日は寒風や雨を遮ってくれてかなり助かる代物なのです。
しかし……夏では、手に風が全く当たらなくなるので、邪魔以外の何者でもありません。
夏はナックルガードを外そう
というわけで今日はナックルガードを外す作業をしました。
作業といっても、ボルト外していくだけです。
とても簡単です。
30分もかかりません。
これを外せば手に風が当たるようになります。
ナックルガードの外し方。
ナックルガードの外し方はいたって簡単。
ナックルガードを取り付けているボルトを外した後、ナックルガードステーを外します。
注意点は、ボルト周辺に十分なツールスペースが確保されていないので、車載工具ではボルトまでアクセスできない可能性があります。
ホームセンターで小さめの工具を買ってきましょう。
●ナックルガードを外した状態
ナックルガードをはずすとハンドル周りのボリュームが減りますね。
ナックルガードがないだけでアドベンチャー感が減少するのが面白いです。
これで手に風が当たるようになったので、多少はましになりました。
ただ、手に虫がつきそうなのが懸念です。
しかし、その後、走行してみたところ異変が……
ナックルガードを外して走行ー謎の異音
ナックルガードを外した後の風の当たり具合を確認するためにバイクで走行したところ、
謎の異音が発生するようになってしまいました。
何かの振動音ですが、アクセルをひねるほど音が大きくなっていき、何事かと停車。
こういう時カウル付きのバイクだっと厄介なのが、音がカウル内で反響して、音の出どころが特定しづらい事です。
しかしナックルガードを外した直後の異音ですから、原因はナックルガードを外したことによるものでしょう。
しかしナックルガードを外しただけなのに何故……
●原因はナックルガードステーを外した後の残った部品
カウルで音が反響してわかりにくかったのですが、ナックルガードを外した直後ということで、音の場所を特定することができました。
もう一度ハンドルバーエンドを外してみます。
ハンドルバーエンドを外した部品。
ここで原因が分かりました。
原因は、ボルトとバーエンドウェイトの間のスリーブシリンダー。真ん中の部品です。
走行中このスリーブシリンダーが振動することで、異音が発生していたのです。
ナックルガードステーを外したことにより、スリーブシリンダーが動くようになってしまったのが原因です。
異音対策、グリスを塗るだけでOK
部品の振動が原因でしたので、その部品にグリスを塗ってしまえば、振動は抑えられるはずです。
使用したグリスはシリコングリス。
グリスの耐久性だけを考えるとウレアグリスの方がいいのですが、
ナックルガードステーを取り外した際に、パッキンのような部品を使用していたので、
次にナックルガードステーを取り付ける際、そのパッキンへの攻撃性が無いように、
シリコングリスを選びました。
シリコングリスをハンドルバーウェイトエンドの内側とスリーブシリンダーの外側に塗っていきます。
(注:スリーブシリンダーの内側にはグリスを塗らないでください。ボルトの噛みこみ部にグリスが付着した場合、ボルトの締め込みが不十分になる場合があります)
グリスを塗り終わった後は、部品を組付けます。
はみ出たシリコングリスをふき取って完了です。
シリコングリスを塗布する作業を終えて、走行したところ……
綺麗さっぱり異音が消えました!!
よかったです。
みなさんもナックルガードを外して異音がした場合は、参考にしてみてください。