現代社の中では独自のクラシカルなデザインで、生産終了してからも根強い人気を誇るFJクルーザー。
クラシカルなデザインをうまく現代風にアレンジした、他にはない唯一無二の素晴らしいデザインです。
そのおもちゃのような遊び感満載のデザインに反して、高い走行性能を有しています。
僕も1ユーザーとしてこの車に乗っていますが、どんな道でも走破できる安定安心感があり、乗り心地も良いです。
ただ不満もいくつかあり、そのうちのひとつが、
デカいから洗車が大変
ランドクルーザーよりは小さいですが、普通車の中では最大レベルの大きさのため、
手洗いで洗車をするのはかなりの重労働です。
毎回手洗いで洗車をするのはかなり骨が折れます。
そこで、普通の車なら
洗車機を使って洗車をしよう!
となるのですが、
FJクルーザーの場合はそうもいきません。
FJクルーザーは洗車機で洗えるのだろうか……
という疑問が沸きます。
デカいし、デコボコしてるし、アンテナとかサイドアンダーミラー付いてるし……
洗車機に入れた後で壊れてしまった……では後悔してもしきれないですからね。
目次
FJ クルーザーは洗車機で洗えるのか?
結論から言うと、FJ クルーザーを洗車機で洗うことはオススメできません
一応、洗車機で洗車すること自体は可能です。
サイズさえ合えば、洗車機に入れることは可能なので。
港などにはFJクルーザーよりも大きいトラック用の洗車機なんてものもあります。
まず、FJクルーザーのサイズを確認してみます。
●FJクルーザーの車両サイズ
参考HP:wikipedia
FJクルーザの全幅は1,905mm、全高は1,840mmです。
普通の車よりも大分幅が広いですが、洗車機に入らないということはないでしょう。
1998年頃に発売された洗車機において、既に2,000mmの車幅まで対応可能となっています。
参考HP:洗車機マニアックス
さらに近年発売された洗車機の対応幅は2,300mm程度まで拡大されています。
よほど古い洗車機でない限り、FJクルーザーが洗車機に入らないということはないでしょう。
※但し、地方によってはかなり古い洗車機がまだ稼働していたり、メーカーによっては対応しない洗車機を扱っている場合もあるので、注意が必要です
また純正ルーフラックを装着している場合、Fjクルーザーの全高は2,016mmとなります。(176mmアップ)
近年の洗車機では2,100mm以下であれば問題なく入りますが、こちらも洗車機によるので要確認です。
さて洗車機には入るということが分かったとして、
ではなぜ洗車機での洗車がおススメできないのか。
それはほとんどの場合で
あまりキレイに洗うことができない可能性が高いからです。
また、最悪の場合は、
部品が破損したり、洗車機が破損したりする可能性があります。
その理由を見ていきましょう。
洗い残しが多く残る。
洗車機は、現代車のほとんどのベース形状である、流線形をキレイに洗うことができるような設計となっています。
例えば下の画像のハリアーなんかは、前から後ろまでほとんどデコボコがありません。
画像参照元:TOYOTA公式HP
一方、FJ クルーザーは、時勢に反した、レトロなカクカクしたデザインです。
そのため、
機械的に洗車するとどうしても、洗い残しになってしまう箇所が多数発生します。
特に、フードやフロントガラス、バックドア、フロント、リアバンパー部分にかけて、多く洗い残しが多く発生します。
デコボコしてますからね……
ミラーを自動でたたむことができない
FJクルーザーのミラーはこのご時世には珍しく、なんと自動で畳むことができません。
現代車に乗っている方にとっては信じられないかもしれませんが……
FJはシンプルなつくりを徹底したため、余計な装備が付いていないのです。
それがFJの良いところでもあります。(コストカット笑)
しかし、洗車機に入れる際にはこれが仇となります。
洗車機の機種によっては、ミラーを畳まなければならない場合があるためです。
その場合、洗車機に車を進入させる前に、ミラーを畳んでおく必要がありますが、
1度車を降りて、ミラーを畳んでおくというのは手間ですね。
なので、もし洗車機を使う場合は、ミラーを自動で回避して洗車することが可能なタイプの洗車機を使用されることをオススメします。
画像参照元:ACUERDO
アンテナは必ず外す!
これも機械洗車をする際のやっかいな問題の1つです。
アンテナは必ず外してください。
アンテナを付けたまま、洗車機で洗車してしまった場合、アンテナが折れます。
しかし洗車機に入れるためだけに、その度にわざわざ外すのも手間です。
長いアンテナに思い入れの無い方であれば、事前にショートタイプのアンテナに変更しておくのも手です。
ただしアンテナの感度は下がる場合があります。
補助ミラー(サイドアンダーミラー)が破損する可能性がある
洗車ブラシに引っ掛かる
通称、きのこミラーやガンツミラーなどと呼ばれる左前下側を確認するためのミラーですが、
これが洗車ブラシに引っかかる可能性があります。
引っかかった場合、最悪の場合はミラーが折れます。
うまくいけばミラーが根元から回転して損傷を防ぐことができるかもしれません。
しかし余計な傷が付いてしまう可能性が高いので、注意が必要です。
補助ミラー回避オプション付きの洗車機もある
もちろん洗車機には補助ミラーを回避して洗車するオプションが付いているものもありますが、その場合、補助ミラー周辺はあまりキレイにはできません。
洗車機でサイドアンダーミラーまわりをきれいに洗うためには、サイドアンダーミラーを回転する必要があります。
どうしても洗車機に入れたい場合は、サイドアンダーミラーを下の画像のように回転して横向きにしましょう。
ただし、その分全幅が広がるので注意が必要です。
ルーフラックを付けている場合は、注意!
FJクルーザーにはルーフキャリアを付けられている方が多いと思います。
キャンプなどで荷物を積載する際はとても役に立ちますし、FJクルーザーのデザインともマッチしています。
しかし、ルーフラックが付いている場合、その部分は洗車機で洗うことができません。
その場合、天井のブラシは停止しなければなりません。
もし天井のブラシを使ってしまった場合、キャリアか洗車機が破損する可能性が高いです。
最新機種の洗車機であればセンサーで読み取って、ルーフキャリアを避けてくれる場合もあります。
それは洗車機によってケースバイケースになってしまうので、洗車機に通す場合には、
・自動でルーフキャリアを避けてくれるのか。
・手動で操作してルーフ部分のブラシを止めるのか
必ず確認しましょう。
まあいずれにしろ、ルーフキャリアを付けている場合は、ルーフは洗い残し部分になってしまいます。
●結論 手間は掛かるが、FJクルーザーの洗車は手洗いで!
FJクルーザーを洗車機で洗う場合の問題点を挙げていきましたが、
そうした問題をすべてクリアしてFJクルーザーを洗車機で洗ったとしても、
結局は洗い残し部分が多く発生してしまいます。
ろくに洗うことができませんので、手が掛かってしまいますが、FJクルーザーの洗車は手洗いをオススメします。
FJクルーザーをガソリンスタンドで手洗い洗車を依頼した場合の費用
手洗い洗車サービス
最近はどこのガソリンスタンドでも、スタンド店員が手洗いで洗車をしてくれる、
手洗い洗車サービス
が盛んです。
画像参照元:宇佐美の洗車
値段は洗車機に通すよりも当然高いですが、洗車機では洗い残しになってしまう部分もしっかり洗車できます。
また自動ではないので、傷も付きにくいです。
FJクルーザーは洗車機ではろくに洗うことができないので、手洗い洗車をオススメしましたが、
FJクルーザーは大きいので、自分でやるには時間と労力が結構かかります。
そのため、手洗い洗車サービスを利用するのも手です。
手洗い洗車のサイズ区分
手洗い洗車サービスの料金は、車のサイズによって異なってきます。
大体、SS サイズからXLサイズに区分分けされています。
SS:軽自動車クラス
S:コンパクトカークラス
M:プリウスクラスの普通車クラス
L:セダン系クラス
LLハリアーやCX-5、ヴォクシー、ヴェルファイアクラスの車両
XL:ランクルやLX,GLなどのクラスの車両
画像参照元:宇佐美の洗車
画像参照元:宇佐美の洗車
FJクルーザーはLLか、XLサイズに分類されるでしょう。
横幅は、ランクルとそこまで変わりませんが、全長がだいぶ短いので、基本はランクルクラスよりも1クラス下の区分で取り扱われることが多いと思います。
ただ店舗にとって異なるので、確認が必要な部分です。
手洗い洗車サービスを依頼した場合の料金
手洗い洗車サービスを依頼した場合は、
基本は、洗車+拭き上げ作業のみで、時間は1時間程度。
料金は3,500円〜4,500円が相場だと思います。
オプションで、室内清掃、タイヤ、下回り洗浄、ワックスコーティングなどを依頼される場合は、この基本料金に加えて、料金が加算されていくでしょう。
FJクルーザーを自分1人で洗車する場合は半日程度かかることは覚悟しなければならないので、
時間がない方や、手間を掛けたくない方、お金に余裕がある方は、手洗い洗車サービスを利用されることをオススメします。
待っている間は本を読んだりゲームをしたりできます。とっても楽ちんですよ。
汚れが気になる箇所は事前に申請しておくのがおすすめです。
そうすればそこを重点的に洗車してくれるでしょう。
機械ではなく人に洗車を依頼する場合の最大のメリットですね。
また、真夏などは、洗車は重労働になりますし、手短に済ませることも重要になってきます。
そういった意味でも手洗い洗車サービスを利用するのもおすすめです。
参考HP:KeePer PROSHOP(キーパープロショップ)
FJクルーザーを自分で手洗いした場合に掛かる時間と費用
お金を掛けずにFJクルーザーをきれいに洗車したい場合は、やはり自分でやるしかないでしょう。
ただしかなり大きいサイズなので、結構苦労しますし、力仕事になってしまいます。
そして自分で洗車する場合ですが、
個人的な感覚では、ケルヒャーなどの小型高圧洗浄機がないとかなり手間が掛かると感じました。
ですので高圧洗浄機を使用する場合、初期費用はそれなりに掛かってしまいますが、飛び抜けて高額ではないので、
月に一度程度の頻度で洗車していけば、年内で回収できるレベルだと思います。
ここからは、FJクルーザーの洗車のレビューをしていきたいと思います。
FJクルーザーを洗車するために用意したもの
1.ケルヒャー
●ケルヒャーはあった方がいい
自分で洗車をする場合なら、可能であれば必ず用意したほうがいいです。
プリウスぐらいの大きさでしたら不要かもしれませんが、
FJクルーザークラスの大きさになると、あるとないとでは洗車時間が大きく変わってくると思います。
おススメはケルヒャーK3サイレント。
FJクルーザークラスの車両にはパワフルなK3がおススメです。
またサイレントの方をお勧めします。サイレントではないタイプはかなりうるさく軽い騒音レベルです。
●洗剤を泡状に噴射できるウルトラフォームもできればあったほうが
特に役に立つのが、洗剤を泡状にして吹き付けるアタッチメントのウルトラフォームセット。
別売りですが、これは絶対にあったほうがいいです。
FJはでかいので、全体にまんべんなく洗剤を塗布するだけでもかなり時間がかかります。
下手をすると最初に塗布した洗剤が乾燥してしまいます。
効率よく洗剤を吹き付けるために、洗剤を泡状に噴射できるウルトラフォームはおススメです。
●ケルヒャーK3サイレント西日本用
●ケルヒャーK3サイレント東日本用
●ウルトラフォームセット(洗剤を泡状にして吹き付けます)
2.タオル
これは洗車するなら絶対に必要ですが、
FJクルーザーは大きいので、タオルもできるなら大きめのほうがいいです。
洗車傷を最小限に抑えたい場合は、マイクロファイバータオルがおすすめです。
3.ハンドモップ
カーウォッシュ洗剤に付いているスポンジではFJクルーザーを洗うには小さすぎるので、
別途手につけるモップのようなものを購入するのがおすすめです。
洗う時間を短くすることができます。
取っ手に付けるタイプと手に直接はめ込むタイプありますが、
FJは角が多いので、取っ手部の固い部分が車体とぶつかって傷が付いたり凹む可能性があるので、
手に直接はめ込むタイプがオススメです。
ゴリラの手という手にはめるタイプの洗車モップですが、冗談みたいな名前ですが、
グローブタイプなので素手感覚で洗うことができ、意外と使いやすいです。
多分どこにでも売っていると思います。
こちらはKeePer PRO SHOPで使用されているオーストラリア産羊毛100%のムートングローブです。
毛はふわふわで、傷をつけたくない方には特におススメです。
ネックは値段が高い事と、天然繊維なので、化繊と比べて手入れや管理が大変だということです。
4.洗剤
洗剤は洗車用なら何でもいいと思いますが、できることなら
アルカリ性よりも中性のほうがいいです。
FJクルーザーは車体が大きいので、気をつけていても洗い残しが発生してしまう場合があります。
また洗車中に乾燥が始まって、洗剤が付いたまま乾燥してしまう場合があります。
その場合、アルカリ性の洗剤だと車や塗装、コーティングにダメージを残す場合があるので、
できるなら中性洗剤のほうがいいです。
ただアルカリ性の方が汚れの落ちはいいので、汚れがひどい箇所に局所的にアルカリ性の洗剤を使用することをオススメします。
おススメ洗剤は説明不要のシェアラスター。中性で泡立ちも良く、値段も安価で使いやすいです。ノーコンパウンド。汚れの落ち方は普通、ですかね。
もう一つのおススメ洗剤はSONAXのグロスシャンプー。中性洗剤ですが汚れが良く落ちます。
個人的な感覚ではシェアラスターよりも落ちるような気がします。
ただ、高濃縮タイプなので冬場は蜂蜜みたいに固まります。溶かすのに一苦労(笑)
こちらもノーコンパウンドです。
5.ワックス
ワックスは非常におすすめできるものがあります。
それはキラサクGPコーティング
濡れたままでもコーティングすることができ、それでいて強力なガラスコーティングを発揮します。
手軽でありながら、プロ施工店顔負けの強力なガラスコーティングを、簡単に塗布することができます。
値段も手頃で、本当にオススメのアイテムです。
唯一のネックは「キラサクネットショップ」という専用のWEBSHOPからしか購入できないことですかね。
しかしそんなことはどうでもいいほど高性能なので、とにかくおススメです。
8.脚立
FJクルーザーは高いので、脚立がなければ、ルーフをきれいに洗うことができません。
収納スペースに余裕があるのであれば、オススメは横に長いタイプです。
一応タイヤに乗っかって洗車することもできますが、
洗いにくいため、脚立は用意したほうがいいでしょう。
●洗車時にタイヤに乗っかってもいいのか?
FJのタイヤの許容重量は1本につき900キロ程度。
FJの重量は2トン程度ですから、人一人がタイヤに乗った程度で壊れたり、歪んだりすることはありませんので、その点は安心してください。
下の表がFJクルーザーの純正タイヤの空気圧別負荷能力対応表です。
●空気圧別負荷能力対応表
参照HP:ブリジストン公式HP
ロードインデックス(LI)115が17インチ、107が20インチタイヤの数値です。
指定空気圧220KPaの部分を見ると、それぞれ1120kg, 895kgと記載されています。
これはタイヤ1本の指定空気圧時における負荷重量を示しています。
これを見れば人1人がタイヤに乗った程度でどうってことないという事がわかります。
●実は指定空気圧より下げても大丈夫?
てかこの表見ると、逆に結構空気圧下げても問題ないことが分かりますね。
指定空気圧での乗り心地に不満を抱いている方は空気圧を下げてみるのもいいかもしれません。
FJクルーザーを洗車するための費用
僕が持っている洗車用品の中でFJクルーザーを洗車するために必須だと思うものを全て列挙しました。
●ケルヒャー K3サイレント:26,000円程度
高いですが必須。なければ洗車できれいにするのにめちゃくちゃ時間かかります。
●ケルヒャーウルトラフォーム:5,000円程度
無くても何とかなりますが、使っていて無い頃には戻れないので必須に入れました。
●洗剤:1,000円程度
●コーティング剤:2,000円程度
●洗車用モップなど:1,000円程度
●拭き上げタオル(5枚程度):3,000円程度
●バケツ(3個程度あると便利):2,000円程度
初期費用計:40,000円程度
こうやって列挙してみると意外に費用が掛かっていたんですね。計算してみて自分でも驚きです。
まあ3分の2はケルヒャーですが……
手洗い洗車サービスが1回4,000円程度だとしても10回分です。
年10回程度やれば1年で元が取れる計算だが……
2~3か月に1回程度の洗車しかしないという方であれば、元が取れるのに2年ぐらいを要しそうですね。
FJクルーザーの洗車に要した時間
さて、FJクルーザーの洗車に要した時間を記載します。
でかいからほんと大変です……
所要時間の目安は大体以下の通りです。
1.洗車 1時間
2.拭き上げ 30分
3.コーティング施工 1時間
一通り全部こなすと2〜3時間程度の時間がかかります。
中々の大仕事です。終わるころには腕が痛くなってます(笑)
特にルーフの洗浄と、拭き上げ、コーティング施工がつらいです。
冬でもキツイですが、夏なんかは地獄ですよ、ほんとに。
FJクルーザの洗車に関しては、時間も労力も掛かるので、お金に余裕がある方は、手洗い洗車サービスの利用をおススメします。
ただ、細かいところまで隅々まで綺麗に洗車したいという方はやはり自分で洗車した方が良いですね。
僕もそっちの人間なので、つらいとわかっていながらも自分でやっています(笑)
ただ自分で洗車していると、タイヤの状態や擦り傷などの具合など車の状態に気づくことが多いので、洗車はおススメです。